ぼくの中のダークサイド

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その一角は忘れ去られた人形のような場所だった。ぼくは錆びた檻のひとつひとつを見てまわった。檻の中を覗き込むが、そこに何がいるのかよく見えなかった。でも、なにかが息を潜めている。それは自分の中にある、解き放ってはならないなにか。

10年後

10年くらい前までザウルスという端末を補助的に使っていたが、これが便利なようで不便な代物であった。痒いところに、ほんの少し手が届かない、なんとももどかしい道具であった。もちろん、ぼくの使いこなし、そして欲求の度合いに問題があったからに違いないわけだが。10年が過ぎ、端末は正常に進化を遂げ、道具として十二分に使えるものに成長した。だがそれは今のぼくが魅力を覚える道具ではもはやなかった。

lunatic

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昨夜は月がきれいだったので、屋上に出てぼんやり月を眺めていた。季節はずれの北風が吹きつづけていて、寒いくらいだった。
 それから調子がおかしいのです。体調ではなく、アタマの具合が。なにもかもに白い霞がかかって、現実味がない。世界が遠のいてしまった。風邪をひいたのだろうか。それとも月にあたったか。

それは明日のMATRIX的ココロだ~

Matrix
斎藤環と茂木健一郎の往復書簡、おもしろいですね~。こんなにおもしろい記事がタダで読めるなんて、すごいと思います。なお、往復書簡といいつつ、まるで往復してません。斎藤さんが茂木さんを一方的に攻め立てているだけ(いじめているようにしか見えないけど)。議論もなし。ともあれ、斎藤さんの展開する言語と幻想の話がすばらしい。ところで、これを読むと、映画MATRIXがいかに重要な示唆を含んでいたか気づかされ、いまさらながら驚いてしまいます。

モノを考えない性格の人と付き合うようにしています

さっき、ネットをぶらついてたら、某所に「うつ病にならないようにする方法」という記事があがってました。何年か前に掲載されたエントリーを再構成したコラムなんだそうですが、カナリおもしろかったです。こんな出だしです。
 あるテレビ番組で「うつ病になりやすい人の特徴」が紹介されていました。「真面目で責任感が強い」「内省的」「心配性でネガティブな方向に考えがち」「几帳面」といった項目が挙がっていたのですが、それを聞いていて「まさに自分の性格だなあ……」と思いました。
  ————–  ここまで  ————–
そこで、このコラムの書き手は次のようなことに気をつけるようにしたのだそうです。
●“モノを考えない性格の人”と付き合うようにする
「何にどう気を付けているか」というと、まず、なるべく“モノを考えない性格の人”と付き合うようにしています… 以下省略
●一定以上の努力が必要なことはしない
 もう1つ気を付けているのは、「一定以上の努力が必要なことはしない」ということ。別の言い方をすれば、「自分の能力を大きく超えた目標を立てない」ということです… 以下省略
なんか、おもしろそうでしょ? モノを考えない性格の人と付き合うようにしています、って、かなり笑えるけど、確かにそうだな、と妙に納得しました。
気になる方は読んでみてはいかがでしょう。
こちらです
うつ病にならないようにする方法

R33的熟考

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閉店15分前にその男はやってきた。
なんか飲む?と聞くと、
いいんですか?と、その男は言った。
なにがいい?と聞くと
トラジャを、と言った。
トラジャは売り切れた、と言うと、
じゃあ、田畑を。と、彼は言った。
二ヵ月後、彼は33になるそうだ。

うつり気

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駐車場のアジサイが咲き始めた。
毎年見ているわけだけど、今年は青が濃く感じられる。
アジサイが変わったのか、ぼくが変わったのか。
たぶん、気のせいだろうけど。