あと2日で9月。
竹内まりやの「セプテンバー」を口ずさむまでも無く、ぼくの住む町では9月は秋に決まっている。
朝、ベッドから起き上がって窓を開けると、遠くまで青空が広がっていた。ぼくは夏にさよならをするために南に車を走らせた。
吹上浜に向かってスカイラインを走ってたのだけど途中で気が変わり、指宿に進路を変えた。国民休暇村の近くのナントカ(忘れた)ビーチに車をとめ、泳いだ。
釣り人が二人いるだけで、泳いでいる人はだれもいない。
沖で泳いでいると、次々とチョウチョが海を渡ってくる。あの小さな体で海を越えてくるのだった。
感動したぼくは、浮き輪でバチャバチャやってるヨッパライ某に指を刺して教えた。が、某はどうでもよさそうなそぶりだった。
ちなみにヨッパライ某は泳げないので浮き輪でプカプカ浮かんでいるだけだった。
前に進もうと努力している様子だったが、後ろに進んでいたので、ぼくは時々浮き輪のヒモをつかんで元の位置に引っ張ってこなければならなかった。
海から上がって時計を見ると1時になろうとしていた。2時間泳ぎ続けていたことになる。ちなみにぼくは浮き輪なしで海に浮かんで昼寝が出来る。
水着のまま近くの温泉に行った。やたら子供が多いので不審に思ったら、併設されている温水プールが目当てなのだった。子供が海にいないと思ったら、こんなところにいた。腹が減ったのでフラワーパークのレストランに行った。バイキングをやってたのでそれにした。アイスクリームがうまかったので、二つ食べた。
家に帰り、屋上のテーブルで沈みゆく夕日を見ながらビールを飲んだ。
楽しかった夏にさよなら。
サンマ
今日は定休日。
トランクに発泡スチロールの箱を投げ込み、エビと魚を買いに笠沙に向かった。
途中、アイスモナカを食べたくなったので加世田の海浜公園に寄った。
どこかの保育園の集団がいる。みんな同じ色の服を着ているので不気味だ。
先生?が、子供たちを並ばせて記念写真を撮ろうとしている。
カメラを構え、子供たちに向かって何か叫んでいる。
しかし、子供たちは思ったように動かない。
そのもどかしげな様子がおかしかった。
笠沙に着くと、いつものように玉鱗で昼食。まだ11時半だというのに、お客さんが次々に入ってくる。
日替わりはナニ?と聞くと、「サンマの焼魚定食」だというのでぼくはそれにした。
ヨッパライ某は「地魚定食」。両者の価格には約二倍の開きがある。
サンマ定食がうまい。バツグンだ。これを食うためだけにココまで来てもいい。ような気がする。
帰りに木場商店に寄り、今夜のバーベキュー用にヒゲナガエビと魚を購入した。
老人と海
今日は朝から休み。久しぶりのカンペキな休みである。丸一日好きなように使える。
と、いうわけで南に向かって車を走らせた。
国民休暇村の階段状になった防波堤でぼんやり時を過ごす。
老人のように海を見つめていると、ずいぶん昔ここで花火をしたことを思い出した。
海に老人は付き物だが、花火と老人は結びつかない。あたりまえだが、あの時はもう帰って来ない。
昼ごはんは知覧の「そば道楽」で食べた。ぼくはなぜか「そば道場」と記憶していた。
帰り、ナフコでカキ氷機を購入。590円。
夕食後、小豆と練乳でさっそくかき氷を作った。
息子には「これは5,900円もしたんだから壊すなよ」と注意した。
すると「2,980円ぐらいじゃないの」と、正しそうな意見を言ったので、「ほう、よくわかったな」と褒めてやったらうれしそうだった。
ヨッパライ某にも「あんたは酒を飲んで炊事をするから、コレを洗うときは気をつけるように」
と、中のステンレスの刃を見せて注意した。
定休日
今日は定休日で休み。
本日中に県外に送りたい荷物があり、午前中は運送会社が来るのを待った。
休日は、たいてい朝飯は食べない。
車でどこかに出かけ、ブランチ。
きょうは魚が食べたいということで、入来の蓬莱館に出かけた。
距離にして、だいたい30キロ。3~40分もあれば到着する。
いつもならすぐ横の外海に面した砂浜で、サーファーたちが遊んでいるのだが今日は見かけなかった。
波が高く、素人目には絶好のサーフィン日和に思えたのだが。
家に帰ってビデオを借りてきてみた。エイリアンVSプレデター。
うーん、イマイチ、だな。
天気予報
潮風のメロディ
今日は月曜日で休み。
いつものように朝からドライブに出かけた。
山川町の温泉に行くつもりだったが、指宿スカイラインを走ってたら気が変わった。
2週間前に行った笠沙町にある食堂の日替わり定食を食べたくなったのだった。
そのときの日替わり定食は、カワハギの唐揚げ。
途中、加世田の海浜公園に寄った。売店でアイスクリームのショーケースを開くと、どの袋も霜がべったりこびりついている。去年のアイスクリームかも。霜のついてないアイスモナカを選んだが、噛んだらカチカチ。これもビンテージものだったらしい。今日はついてないようで、笠沙町の食堂の日替わり定食はヒレカツ定食だった。ここではぼくは魚料理しか食べたくない。焼魚定食からカマ焼きを選んだ。これはうまかった。笠沙まできたら例のあそこに寄らずに帰るわけにはいかない。例のあそこに行くと、哀愁を帯びたハーモニカの調べが潮風に乗って聞こえてきた。そこのマスターが吹いているのだった。マイクで増幅し、道路端のラウドスピーカーを派手に鳴らしている。だれもいないのに。
田舎情緒
今日は定休日で休み。
朝から南薩方面へドライブ。
山を一つ越えて1時間も走ると、東シナ海に出る。
ちょうどお昼になったので、笠沙にある魚料理の店に入った。
座敷で注文した料理を待っていると、4、5人のお年寄りのグループが入ってきて隣のテーブルに陣取った。
ついたて越しに、ひなびたバアさん達の声が聞こえてくる。どうしたわけか下剤の話で真剣に盛り上がっている。
年寄り同士ならではの奇妙な会話。こういうのも近頃の田舎情緒の一つであろうか。
ぼくは、街でこの価格では味わえないだろう、地魚の刺身に舌鼓を打ちながら考えた。
連休2日目
今日は月曜日なので定休日で休み。祭日じゃないので、平常どおり仕事をしている人も多いはず。というわけで人出も少なかろうと、指宿方面の温泉に行った。ぼくは熱い風呂がだめなので、水をじゃんじゃん入れ、ぬるくして入る。だから、ぬるくしても文句を言われない貸切風呂、いわゆる家族湯に行くことが多い。今日行った貸切風呂は平日だと言うのに客が多く、30分ほど待たされることになった。車の中で順番を待ってると、変な光景を見てしまった。2組の若い家族が1つの貸切風呂に入ったのである。ぼくは中の様子を想像しようとしたが、うまくいかなかった。