クーラー切って夏がクラー

夕方、お客さんとコーヒーを飲んでいると、常連のお客さんがやってきて「おや、ビーチボーイズですか、ぼくも今、車で聞いてたんですよ」と言った。ところで今の若者は海で泳がないらしい。その理由の一つが「暑いから」だって。解らないでもない。キンキンにクーラーの効いた快適な車で海水浴場に乗り付け、ドアを開けた途端、地獄のような熱風を浴びて熱中症。その昔、車にはクーラーなんてついてなかった。暑い夏は窓を全開にして走っていた。クーラーがないから海の方が涼しかった。で、何を言いたかったかというと、ビーチボーイズはクーラーの効いた車で聞いたらつまらない、どんなに暑くてもクーラーを切り、車の窓を全開にして聞かなきゃ

梅雨空のハッブル宇宙望遠鏡

夕食後、屋上に出て夜風にあたっていたら、南の空をハッブル宇宙望遠鏡が横切って行きました。初めて見たんですが、ずいぶん大きいんですね。画面左のS字はさそり座です。その時の様子をプラネタリウムソフト、Stellariumで再現してみました。10倍速で再生しています。

ピーク

昼、チンした弁当を食った後、外に出て太陽を探した。明日は夏至。太陽が一番高く上がる日。それはたぶん本当だった。見上げた空の、一番高いところで太陽は燃えていた。人生の夏至っていくつの時だろう。肉体的には20歳くらいかな。人生的には、今だな

ジグソーな夜

仕事を終え、家に帰りついて玄関のドアを開けると大きな段ボール箱が鎮座していた。そうだった、数日前、ネットで衣類乾燥機をポチったのだった。

台に載せてコンセントにつなげばおしまいのはずだった。ところがそうはいかなかった。以前使っていた乾燥機の台には排水パイプを通す穴が無かったのだった。疲れた体に鞭打ってジグソーで穴をあけたのだった。

疲れたので試運転は明日することにしたのだった

never let me go

父はケチなので暑くてもクーラーを使おうとしない。扇風機なら使うだろうから、それを出して父のベッドのそばに置いてくれ、という電話が妹からあった。夕方ヒマができたので父の部屋に行き、どこかにあるはずの扇風機を探した。それは使っていない部屋の隅にポツンと佇んでいた。今までぼくはこんなにきたない扇風機を見たことがなかった。ぼくはそれを持ち帰り、外せるものは全部外して洗剤で丸洗いし、本体には雑巾をかけた。醜いアヒルの子は見違えるようにきれいになった。それをもって父の部屋に行くと、父はちょっと驚いてこういった。その扇風機は先日ゴミと一緒に出したのだが、持って行ってくれなかったんだ

クーラー入れて夏がクラー

今年初めて店のクーラーのスイッチを入れた。室内の気温は27度で特に暑いとは感じなかったが、ある晴れた日の午後、気温がぐんぐん上昇し、あわててクーラーを入れたら、ウンともスンとも言わない、あるいは、冷風ではなく生暖かい風が吹き出した、という恐るべき事態を回避するために。なにせ20年も使い続けている骨董品なのだ。リモコンを取り出し、スイッチON! ややあって吹き出し口から風が出てきた。よーし、いいぞ! しかし、10分経っても冷たい風が出てこない。設定温度を下げてしばらく待つが変化なし。ぼくは焦った。電気屋に電話しなくちゃ、と考えていると、急に動作音が変化し、冷風が吹き出した。やれやれ。

それにしても、6月に入ってクーラーを起動させたのはたぶん初めて。当ブログの記録によれば遅くとも5月20日にはクーラーのスイッチを入れていたのだ。

2006 5/2
2007 5/18
2008 5/2
2010 5/10
2012 5/8
2013 5/10
2014 5/11
2017 5/20

ジャガイモのある風景

金曜日の男からジャガイモをたくさんもらった。ぼくはそれを眺めながらジャガイモのおいしい食べ方について考えを巡らせた。まず頭に浮かんだのは、炙ったジャガイモとドイツの太いソーセージが冷えたビールの横で湯気を立ててる風景。次に、村上春樹の小説に出てくる、ジェイズバーのカウンターに載った、ビールに添えられたフライド・ポテト


「今夜バスで帰るよ。」
ジェイはフライド・ポテトにするための芋をむきながら何度か肯いた。
「あんたが居なくなると寂しいよ。猿のコンビも解消だね。」ジェイはカウンターの上にかかった版画を指さしてそう言った。「鼠もきっと寂しがる。」
「うん。」
「東京は楽しいかね。」
「どこだって同じさ。」