街に出る気分

ずいぶん前の話だけど、ちょっといい服や靴、プレゼントの品などを買いに出かけるときは、余所行き顔というか、少し改まった気分で「街」に出かけたものだ。街、とは、天文館のこと。今日は休日。いつもならドライブに出かけるところだが、天気が悪かったので買い物に行くことにした。来月ちょっと旅行をするので、新しい服と靴、そしてメガネを買うつもり。行き先はイオン。ぼくの住む団地から車で15分のところにある。ぼくはめったに買い物に行かない。そこで今日は街に出かける際の、あの、ちょっとめかしこんだ気分を久しぶりに味わおうと思ったのだけど、なぜかサッパリそういう気分にならなかった。

バレンタイン前夜

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閉店間際にやってきた某R32独身男とバレンタインデーチョコについての哲学的考察を行った。当然ながら議論は軽薄な中高生レベルではない。どこか陰のある、心にいくつかの傷を隠し持つハードボイルドタッチ男レベルのものであった。たとえば、本命チョコはゴディバであってはならない、という説にはぼくも深く同意した。議論は次第に熱を帯びはじめたが、実際問題として明日、本命チョコをもらえる可能性は限りなくゼロに等しい状況だということで議論はお開きになった。

風のメッセージ

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ユーミンの曲の一つに、目にうつるすべてのことはメッセージ、というフレーズがある。きのうの午後、ぼくは海に面した植物園にいた。うららかな日差しを浴びているうちに、ぼくのアタマの思考回路はソフトクリームがとけるように形を失い、明るい春の空に散っていった。そしてぼくは南の彼方から吹いてきた風のメッセージを受け取った。

微熱少年の朝

熱が出てアタマがボーッとしてくると、トンチンカンなことを人様のブログに書き込む妙なクセがある。オマケに書いたことも忘れる。こまった問題だ。後で恥ずかしい思いをする。このブログは無防備を装っているが防備は固い。時に裸のフリをするが裸ではない。でも、酔ってたり、熱があるときなどに無防備なことを書いて後で後悔する。そこでぼくは開き直る。ハダカで何が悪い!

微熱少年の夜

風邪をひいているのか、ひきかけているのか。
あたまはぼんやりしている。
部屋のどこかで怪しい音がしても、ぼくの視線は、のろのろとそちらに向かい、行き過ぎて、興味を失う。
気がつくと写真をみつめている。
意識がそこに何かを捕らえたのか、無意識がわけもわからず写真に潜むエネルギーを貪っていたのか。

ロマンチストを撃つな

今日も言われた。あなたってロマンチストよね。
何年か前まではそのように言われても、冗談だろう、と、一顧だにしなかった。でも今は違う。ぼくは間違いなくロマンチストだ。たまにブログを読み返すたびにそう思う。ぼくはぼくの世界を星菫派の詩人よろしく美しく感傷的に作り上げていく。今朝、一杯のコーヒーを飲むのに選んだ曲はパガニーニの主題による狂詩曲だった。そう、このようにしてぼくは意図的に幻想的な世界に迷い込んでいく。だが、幻想の世界は美しくも儚い。現実を前にして、あえなく砕け散る。ラフマニノフの甘い調べが虚空に消え入ろうとするそのとき、一人の女性が店に駆け込んで来た。もれるもれる、と叫びながら、彼女はトイレに消えていった。