冬の足音

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ショパンのノクターン19番的な午後だった。こんな日は、火鉢で手をあぶりつつ、何も考えず、NHKラジオでも聞きながら遣り過ごすのがよさそうに思えた。思い出したくないことを思い出させようとする、そんな気配があった。

つぶやき

ふと思い立って、むかしの日記を読んでみた。あれまぁ、むかしのぼくって、やさしいな。できたら友達になりたいくらい。こまったな、今のぼくがやさしくない、ってことが、これで分かったわけだ。やれやれ、何とかしなくては。今年ももう終わるし、来年から努力してみよう。

ジンジャラスな一日

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雨が空から降ってくる。
空で不要になったから。
でもね、そんなものを月曜日に降らせないでほしい。
ゆううつだから。漢字で書くと、もっと憂鬱。
だから生姜湯を飲んでみた。体温を上げるために。
すると、ゆううつさが少しよくなった。
一日、3回も飲んだ。
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地下道その2

昨夜から一階の納戸付近で卵が腐ったような異臭が漂いはじめた。おそらく地下空洞で何かあったのだろう。空洞に通じる扉に隙間ができて地下の空気が漏れ出した可能性が高い。扉を交換するにはまだ早いと思うのだが。前回交換したのが2006年の10月だから、あれから4年経ったことになる。早いものだ。その前に降りた時は扉の向こう側に骨と皮になった動物の死骸が無数に折り重なっていた。一見、犬に見えるが猿のようでもある。まったく得体の知れない不気味な代物だった。万が一そいつらが扉を開けて家に入り込んできたら。想像しただけでも鳥肌が立つ。ことは緊急を要しているのかもしれない。扉の様子を見てこなければ。ぼくは納戸の奥の羽目板を外し、地下空洞に通じる石積みの階段に足を踏み入れた。

ジンジャラー三日目

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数日前の朝から生姜湯を飲んでいる。某NHKラジオの朝の番組で、低体温の人にオススメ、と言っていたから素直に従ってみた。これがなかなか良いみたいで、朝はいつも不機嫌なボクが、妙に明るくなった、よーな気がする。なんというか、プラス思考的人格に変化したような気がするのだ。ボクはどちらかというと、月の裏側のようなダークサイドを好む傾向がある、と自分で思っているのだが、生姜湯を飲み始めてから、なんだか明るい、陽だまり的なものを志向するようになった、よーな気がするのだ。おそらく、生姜湯によって体温が少し上昇したのが効いている予感がする。とりあえずこのまま続けてみようと思う。

寒かった一日

寒い一日だった。低く垂れ込めた雲から冷たい雨が落ちてくる。ムーミン谷から吹き出した氷点下の冷気がこの街を襲ったのだ。ああ、気分はアイルランド。こんな夜は鍋に限る。もうもうと湯気が立ち昇る鍋のなかを箸でぐりぐりまさぐると、うおーっ!こ、これはドブネズミのシッポ!という話はあの某スポコン劇画で一躍有名になった闇鍋の世界。といった話は別の機会に譲るとして、ぼくは時々不思議に思うのだが、一般に日本女性は大根を煮たのが大好きだ。然るに女性が仕切った鍋では大根が不必要に幅を利かせていたりする。早い話、ぼくは大根を煮たのは嫌いではないが、特に好きでもないという話なのだ。もしかすると既に経験のある不幸な方もいらっしゃるかもしれないが、熱い大根は危険でもある。煮た大根はそのむかし犬の歯を抜き取るのに利用されていたのをご存知だろうか。以下、伊丹十三著「女たちよ!」より抜粋。
 犬の歯を抜き取る法である。これはごく簡単なものだ。すなわち、大根を厚切りにして、だし汁の中でぐらぐらと煮る。芯まで熱くなったらこの大根を犬に食わせればよい。犬がぱくりと大根をくわえる、と、熱のために歯がすっかり抜けて大根の中に残る、というのだ。
当然ながらこれは人間にも応用が利く。もしあなたが歯を抜く必要があるときは、煮えたぎった厚切りの大根をぱくりと噛めばよい。しかし、歯を抜く必要のない方は、くれぐれも熱い大根を噛まないよう、気をつけなければならない。なお、これを読んで歯を抜こうと試み、火傷を負ってもぼくは知らない。

こんな夜

急に寒くなってきた。そう、こんな夜は気をつけなくてはいけない。あれは2年前、今日のように寒い日だった。その夜、音もなくやってきた北の魔女は、ぼくに激しい一撃を食らわせ、何事もなかったように消え去った。その日から数週間、ぼくはチャンピオンベルトが離せなくなってしまった。気をつけよう、こんな夜は。

散髪に行った

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朝早く散髪屋に行った。まだ開いてなかったので、カバンからカメラを取り出し、散髪屋周辺の写真を撮った。
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空は黄砂も消えて青く澄んでいる。ああ、こんなにいい天気なのに仕事だなんて。
髪を切って店に着いたのが9時30分。今日は5種類の珈琲豆を焼かねばならない。焼き終わるのは昼過ぎになるだろう。
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昼過ぎ、疲れた顔で仕事男がやってきた。仕事男は、もちろん日曜日も仕事をしている。今日は鹿屋でニカテンのなんとかだったそうだ。そして今から溝辺か、どこかに行くのだそうだ。せいぜいがんばってください。