
お客様が途切れたので駐車場のアジサイの写真を撮りに行くことにした。外は雨。傘はある。問題は今日ぼくがはいてきた靴。通気のため、底にたくさん穴が開いている。これで歩けば間違いなく靴の中はグッチョグチョ。そこで大急ぎでズボンの裾をまくり、靴と靴下を脱ぎ、ハダシで駐車場のアジサイに向かった。写真を撮っていると、お客様がやってきた。あわてて店に戻り、靴を履こうとしたが間に合わず、そのまま接客。その後お客さんが続いたため、夕方までハダシのままだった。
海の記憶
あーいーっすねー
ぼくのほしいものはなんですか
眠れるぼくのスイカ
灰は灰色
上か下か
車のオイル交換に行った。
ピットに車を止め、係りの人に声をかけた。
エンジンオイルを交換したいのですが、ここは上から抜くんですか、下からですか?
すると係りの人は言った。
どちらでもいいですよ、ちなみに、この車は構造上、上からの方がよく抜けますね。どうします?
へぇーそうなんですか。おまかせします。
すると係りの人は言った。
下から抜きましょう
そろそろ飲もうかな
ぼくのウィズ
ぼくはつまらないものをつくり続けた。
見かけだおしのうつろなものを。
そのことに何も疑問を抱かなかった。
だれもそのことに気づかなかった。
やがてぼくは病気になった。
馬が走れなくなるように。
魚が沈むように。
ぼくは病気になった。
少し動けるようになると、ぼくはいままでつくり続けていたものを壊し始めた。
壊すたびにぼくは自由になっていった。
広い海を魚が泳ぐように。
鳥が大空を飛ぶように
代品
なぜか人は生まれながらにそれが在ることを知っている。
人にとって切実なものであることも。
でも人はそれを手に入れようとしない。
人はそれに似たものを寄せ集め、その代わりにする。










