海の近くの店にエビフライを食べに行った。砂漠の砂が降ってるせいで、遠くが少しかすんでいる
夏が近づいてきたぞ、っと
目覚ましを切って寝たのに、目覚ましが鳴る時間に目が覚めた。カーテンを引くと外は晴れていた。階段を上がり、屋上のドアを開けるとドアにハエがぶつかって落ちた。かなりのスピードで飛行中だったらしく、バシッと大きな音がした。ハエはコンクリートにひっくり返っていた。頭蓋骨を骨折したのかもしれない。屋上から遠くを見渡すと、山のあちこちで山桜が咲いていた。そういえば、あそこの桜は咲いているだろうか。海を見下ろす山の頂に廃墟化した庭園があって、その枯れた池を覆うように山桜が枝を伸ばしている。今頃になるとちょっと趣のある風景が楽しめるのだ
行ってみると、残念ながら、山桜は枝が折れて小さくなっていた。きっと台風のせいだろう
帰りに山の上の饅頭屋にソフトクリームを買いに行った。あとから来た、おばさんの運転する大きな4WD車がぼくの車の横にあった大きな水たまりを躊躇なく突っ走り、おかげでぼくの車は泥だらけになった。
公園で咲き始めた桜を眺めていると、川でカジカが鳴きはじめた。風流だなぁ。でも寒いな。写真はコブシの花
ズボンの膝がすり減って、ついに穴が開いた。ヨッパライ某に穴をふさいでくれ、というと、この穴はミシンがないとできない、という。わが家にミシンはない。ミシンに限らず、いろんなものがない。ミシンは高くて買えないので、ズボンを買いに行くことにした。
人混みが嫌いなので、いつも海の横を南に走り、人の少ないところで買う。店に入ってカウンターのお姉さんに、穴が開いたから同じものを買いたいんだけど、どこにある?と聞くと、わざわざ店の奥まで連れて行ってくれた。試着すると裾上げの必要もなく、ぴったりだった。
むかし友人とズボンを買いに行ったとき、ぼくはそのままでOKだったが、友人は裾上げが必要だった。以来、その友人との関係がいささかぎこちなくなったのは言うまでもない。
いつものように同じズボンを2本買い、港の食堂に向かった。時計は1時半を回っていた。温かいのを食べたかったが、ラーメン以外は売り切れていたので海鮮丼にした。寒い雨の日に冷たい海鮮丼を食べていると、なぜか本当のしあわせについて考えてしまうから不思議だ
灯台の写真でも撮りに行こう、と、ヨッパライ某にいうと、こんなのを買ってきたよ、写真に撮るんじゃないかと思って。と、変な鯛焼き差し出した。雨が降っていたので、モナカやソフトクリームよりはいいと思った