なんだ君か、びっくりするじゃないか
呼んだでしょ
いや、呼んでない
なにしてるの
なにも。ちょっと考え事をしてた
いいわね。あなたはいつも楽しそう
そんなことないさ
そうかしら
呼んでないのなら帰るわ。おやすみなさい
おやすみ
夜更けのミュウ
深夜、星空を眺めようと屋上に出たら、近くで子猫の鳴き声がする。周囲を探すが猫の姿はない。第一、こんな高いところに猫がいるわけがない。奇妙だな、と思いつつ、テーブルに向かって歩きはじめたら、また鳴き声が。すぐ近くだ。ぼくの後をついてくる。ぼくはぞっとしてサンダルを履いたまま屋内に駆け込んだ。すると猫も追ってきて、足元でミュウ、と鳴いた。鳴いていたのは新しいサンダルだった

















