S氏は「寒いですね」と言って、カウンターに座った。
彼は薬の切れた中毒患者のように、ピントの合わない、よどんだ目でカップを見定め、ぎこちなく口に運んだ。今は風采の上がらない彼も、その肩にテレビカメラが載ったとたん、別の生物のように機敏に動く。それは洗練された美しい芸を見ているようだ。人間と道具が一体化して目的を果たす。
ジョン・レノンは、ギターを。
ルパン三世は、ワルサーP38を。
ぼくは・・・ヤカン?
悲しい
“ワルサーP38” への2件の返信
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「やかん」カッコええと思いますが・・・。大工の鉋とか料理人の包丁とか左官の鏝とかむっちゃカッコええですよ。
そうですか~?
お客さんの手前、ぼくだって時にはハードボイルドにキメてみたい、と思うこともあるわけですが、ヤカンだとどうも締まらない。
自意識過剰でしょうか。
でも、春さんのおかげで少し気が楽になりました(笑)