寒い一日

「行ってきます」
息子の声で目が覚めた。
「いってらっしゃい」
寝ぼけまなこで時計を見ると、10時を指していた。休みとはいえ寝坊である。それにしても、なんで今頃学校に行くんだ?…そうだった、修学旅行だ。息子は修学旅行に行くといっていた。お別れの挨拶をしなければと思ったが、寒くて布団から出られなかった。旅行は一週間、行き先はパリだそうだ。こんなに寒いのにパリ。バリなら暖かくて良かったのに。ヨッパライ某が用事で出かけるというので、ぼくは家でじっとしていた。とりあえず、ラベルのボレロをかけながら茶碗を洗った。CDが終わると、部屋はシーンとなった。ぼくはテレビをまったく見ないので、音楽をかけない限り部屋は静かだ。こういう寒い日は、柱時計のコッチコッチ、火鉢にかけた南部鉄瓶のしゅうしゅうという音が聞きたくなるな。

“寒い一日” への4件の返信

  1. 12月のパリ。金色の夜。いい響きだなぁ。
    高校生にはネコに小判。もったいないなぁ。
    郊外にいくかどうかわかんないです。
    ルーブルには行くといってましたけど。
    土産は煎餅かな。パリッとした。

  2. ルーブルには思い出があります。
    ちょうど5月に行った時、無料開放の日に当たってしまいすっごい混雑・・・入口は長蛇の列・・・しまったね~と列に並ぶ。当時8ヶ月の長女をベビーカーに乗せて。
    すると警備のおじさんが走ってきた。げっ、ベビーカーダメだったの?と思ったら、なんだかこっちに来い、って言ってる。付いて行くと、横の入口から入れてくれた。びっくり!!中は混雑してるし、ガイドは休みだったし、ちょっと最悪な日に行ってしまったけどね。感謝でした。オルセーでも同じ。赤ちゃん連れにはとってもやさしい国だと思った。日本ではありえない。
    後、私がパリ在住日本人と思われて道を聞かれた事。赤ちゃん連れて観光はないよね、普通は。2回目だったので解りやすい場所だったので、確か説明してあげましたよ。その後夫と大笑い。夫はイタリアではまったく日本人と思われず、現地の人が話しかけてきた人だし、飛行機でも隣の人が話しかけてくるし、思い出いっぱい、ヨーロッパは楽しい国です。しばらく行けないだろうけど・・ここで語ってしまった・・スイマセン。
    お土産はやっぱり、パリッとした・・・チョコかな・・・(浮かばなかった・・)

  3. いいなぁ、べにこさんたちは。外人にウケがいいんですね。
    ぼくなんか、どこに行っても警察、ガードマン、ホテルの係りなどに、ちょっとキミ、という感じで声をかけられてしまいます。人相が悪いせいとは思うんですけどね。なんか不公平だよね。
    パリッとしたチョコ。せんべいより良さそうだな。

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