台風の午後

いつもの時間に起きたはずなのに部屋は真っ暗だった。ぼくはまだ夢を見ているのだろうか。理由は簡単だった。昨夜、ニュースが台風のことでうるさく騒ぐので雨戸を閉めて寝たのだ。外に出ると風もなく、雨もほとんど降ってなかった。夕方には暴風圏に入るというので、ネット上に「3時に閉店します」という案内を出し、店を開けた。朝早く数人のお客さんがいらした後は猛烈にヒマだった。2時半ごろいらしたお客さんが帰られた後、閉店の準備をはじめた。ドアには臨時休業の張り紙をした。帰路はとても空いていて気分よく走れた。海の様子を見に行こうと思ったが、車が海水を浴びるのが嫌だったのでやめた