だれもいない海

エビフライが食べたくなったので南に走った。午前中は雨との予報だったが、まずまずの天気だった

天気予報はちっとも当たらない、とブツブツ言いながら走っていたら雨が降り出した。なんとなくススキが見たくなって干拓地中央の交差点を左に曲がり、その先にある山に上った。駐車場に車を止め、横殴りの雨の中、傘をさして海が見えるところまで歩いた

こいつらも少し前まではどこかの海をうれしそうに泳いでいたのだ

今はもう秋

だれもいない海

峠で運転を代わり、歩いて帰った