
朝起きると、とても静かだった。そうか、きょうはあの日か。日の出でも見ようと思ってベランダに出たが、東の空は雲に覆われていた。ぼくはトイレに行って、また布団をかぶった。朝起きると、とても静かだった。そうか、きょうはあの日か。時計を見ると10時を過ぎていた。脳の出力20%。左後頭部に鈍痛がある。決まってこの日の朝は頭痛が痛い。しばらくして家族三人がそろい、いつになく豪華な朝食となった。いつもは朝食をとらないのだが、今日はあの日なのだ。朝食後、あたたかい日が差す部屋で足の爪を切った。ふと、ぼくは思い立って椅子の修理を始めた。背もたれがぐらつく椅子をずっとほったらかしにしていたのだ。このままだと、いつか運の悪い人が大怪我をするのである。かわいそうに。必要な工具をそろえ、修理を開始する。にわかに脳の出力は50%に上昇した。隠しネジを見つけ出して六角レンチで締め付ける。椅子に腰掛け、思い切り背もたれにもたれてみた。ふっ、パーフェクトだぜ。脳の出力は再び20%に低下した。さて、いうまでもないが、こんな日は焚火をするのに適している。ぼくは焚火を始めた。

