あやしいヤツ

店にお客様がいないときは、店の外に出て写真を撮っていることが多い。首からカメラをぶら下げ、店の前の路地をうろうろしている。自慢じゃないが、ぼくは人相が悪い。昨日のことだ。隣家に咲いている花の写真を撮ろうと、首にカメラを下げ、道端に立って隣の庭をぼんやり眺めていた。そこに近くのマンションに住む若い主婦が自転車で通りがかり、眉をひそめて言った。
「怪しいよ」
「え?」
とっさのことで、ぼくは何のことかわからなかった。
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昨夜は月が出ていたものの、星がよく見えた。ぼくはふと、月が沈んだらアンドロメダ星雲を撮ろう、と思い立った。赤道儀を引っぱり出すのもめんどうだったので、今夜はデジイチの感度を上げ、三脚固定で撮ることにした。月が沈んだ午前一時、屋上に三脚を立て、カメラをセットし、レンズを天頂付近に向けた。試し撮りをしてみると、思った通り、光害のせいでコントラストが取れない。この団地も都会になったものだ。写真中央でぼんやり光っているのがアンドロメダ星雲(M31)。撮影データは、レンズ50mm、F1.2開放。ASA800、露光6秒。星雲周辺を拡大し、トリミングしてます。
ところで、昨日の「怪しいよ」事件のせいで、近所の人たちが、どう思っているのか気になりだした。深夜、屋上で明りもつけずに、カメラで何かを撮っている男。もしかすると怪しまれているのでは。
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東の空には、早くも冬の星座が顔を出してました。

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