ぬるい風呂

昨夜は長い時間、風呂に浸かっていた。1時間半くらい。人の体は水に溶けないことになっているが、ぼくは心配だ。たまに、髪を洗っている手を止め、指の先をじっと見つめている。溶けてないかチェックしているのだ。考えているのは自分だと思うしかないのだけど、体というやつがどうにも信用できない。ただ、あるがままに信じるしかない。疑い深い性格は、自分に与えられた体も疑っている。人間以外の生物を観察していると、彼らは遍く天の命ずるまま、無条件的な秩序に従っているように見える。人の体もそうだ。生物としての肉体は動物と同じく、天の命に従ってる。そこに、心が宿る。おかしい。変だ。納得がいかない。と、疑い深いぼくは思い、悩んで長風呂になる。

“ぬるい風呂” への4件の返信

  1. その疑いがなくなったときが「空」ですね(w
    悩み疑っていたことすらも忘れる、至福の瞬間。
    私達はぜんぶ粒子だし、
    私達の個性=魂はその粒子の密度が「ヒト」の数値になった時に現れる現象にただ、乗っかっているだけだとおもい松。

  2. 行き着くところ、人間も粒子でできている。なるほど、あきこさんらしいな~。粒子なんていうと、つい、明太子みたいなツブツブをイメージしちゃうんですが(笑)、素粒子の話しですよね。むかし読んだ本に、コップ一杯の水を海に注ぎ、世界中の海をかき混ぜて均一化し、再びそのコップで海の水をすくうと、その中に元のコップの水の分子が数百個入っている、ということが書いてあって驚いたことがあります。分子って、ほんとに小さいんですね。その分子だって、更に小さな原子から、原子は更に小さな素粒子からできている。粒子といっても、日常で目にするツブツブとはまるで様相が違うので、イメージするのが困難ですよね。量子力学という、気色悪い力学の上に成り立つ、お化けみたいな存在です。そこはまさにマジカル、ミステリーワールド。ところで、あきこさんは田口ランディの「コンセント」「アンテナ」「モザイク」という小説、読んだことあります? ぼくはこの小説、量子力学を含む宇宙全般の原理の一部を女性特有のアンテナと思考回路で包括的にイメージ化、言語化しようとした科学小説のように思えるのです。かなりいい線行ってると思う。ヒマがあったら、コンセントだけでも読んでみて。あきこさんなら絶対気に入ると思うけど。

  3. 前世は水で何か被害にあっているとか!?
    不思議ですねー。前世はチョコレートだったりして!?
    溶けてなくなる不思議な感覚・・・
    私は尖ったものが怖いです。

  4. 溶けてなくなる不思議な感覚・・・
    アイスクリーム感覚。
    夏になると、ますます溶ける感覚が強くなりそうです。
    Qooさんは尖ったものが怖いんですか?
    じゃあ、今度試させてください(笑)

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