今日も休み。よく晴れている。昼前、花を持って、墓参りに行った。小さな墓地だけど、とても静かで景色がいい。人影はなかった。石に刻んだ母の年が若すぎて、いつも変な気分になる。ぼくはいつ来ても、二人の子供に何もいわなかった。子供たちも何も聞かない。今日は少しだけ話した。長女は来年二十歳なのだ。
「ここには母の骨がある。それだけだ。ぼくは骨には興味がないけど、これはぼくと母との関係だ。君たちにとっては、おばあちゃんの墓だから、来たい時に来ればいい。強制はしない」
二人は黙って聞いていた。
夜、屋上から海のほうを眺めていたら、彼方で小さな明かりが明滅していた。灯台らしかった。10年以上、この場所から海を眺めていたのに、気づかなかった。
“灯台” への4件の返信
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>灯台らしかった。10年以上、この場所から海を眺めていたのに、気づかなかった。
灯台もとくらし.….……….………ヨク・アル・アル・
灯台もと暗し、これ、恥ずかしながら、ぼくは中学校の頃まで
「灯台、元暮らし」
と勘違いしてました。
責任感にあふれ、辛抱強く一徹に自分の努めを果たす人を指すのだと思ってたんです。
「灯台守」という歌のせいだと思うのですが。
あ、例の灯台、どうしても気になって、翌日ビデオに撮りました。あとで場所を特定するつもり。
倍率が高すぎてボケてますけど、赤く点滅してるのがそれ。204kb
http://coffee.synapse-blog.jp/media/mpg/lighthouse_05.mpg
ひゃー!
みえます・、みえます・赤の点滅。[ lighthouse]
灯台下暗し
= One must go abroad for news of home.
三省堂 『デイリーコンサイス和英辞典』 より
TVでオランダの風車守りのドキュメントをみたことがあったのですが、国や風土は変わっても風車(灯台)を愛する気持ちに変わりはなかった!
見えました?赤い点滅。
なんだか「こっちへおいで」って呼んでる気がしません?
夜の海を船で走ってると、灯台の光は、帰りを待つ母の声のようです。