SundayMorning

深い森の奥に、ひっそり佇む小さな湖。ぼくは湖畔のサマーハウスでピンボールゲームに耽っていた。1,000,000スコアを叩き出したところで、ポットのコーヒーをカップに注いだ。開け放った広い窓から射す光は、霧に弱められてやわらかい。ピンボールマシンの喧騒が遠ざかると、どこでだれが弾いているのか、スペイン風のギターが流れてくる。それは古い舞踏曲。音階の上をすべるように流れる二つの足。抗うすべなく、霧の中の白い幽霊と踊る。

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