トンネル

午前中、雷を伴って降りだした雨は午後から小降りになった。店を閉めたのが午後8時。帰り道は小雨だった。車がトンネルを抜けたあたり、ぼくは無意識に窓を開けていた。雨が吹き込んで、ほほを濡らした。体中からアンテナが立ち上がってくる感じがあった。答えはこの状況にあるらしかった。皮膚がうっすら帯電している。アクセルを踏みつけると景色が流れ始めた。車がデロリアンだったらタイムスリップするはずだった。緩い左カーブの先でシグナルが赤く潤んでいた。

“トンネル” への2件の返信

  1. スプーンさん、こんちは。
    その日の夜、私は指宿スカイラインで車を走らせてました。
    小雨の降っていた深夜は 時計台の近くで走った
    あのシーンと同じように 今にも雷が落ちてきそうでしたよ。
    ドクが運転してくれていたら 私も異次元のトンネルを くぐって
    いたに違いないです。
    BGMは もちろん、パワー・オブ・ラヴ
    (ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース)で お願いします。

  2. やや、深夜の指宿スカイライン、ですか。う~ん、なぜに…
    ナニかひとこと言いたくなるけど、今日はやめとこうっと(笑)
    あの道路は、確かにナニかありますよね。
    次元転移装置なしでスリップできる亜空間カーブとか。
    指宿スカイライン。ぼくの青春ドラマに深くかかわった、ミステリアスな道路です。
    BGMは、もちろん、ぼくもパワー・オブ・ラヴでお願いします。

コメントは受け付けていません。