essence

今日は定休日で休み。空は曇っている。ぼくは家でじっとしている。じっとしていても旅はできる。トマス・ハリスの作品に出てくるレクター博士が同じことを言っていた。ような気がする。
中略
コーヒーを飲みつつぼんやりしてたら、夕方になっていた。
いつものように映画を見ることにした。
選んだのはトリュフォーの「突然炎のごとく」
一人の女に男が二人。男同士の友情を保ったままの三角関係。「彼女は女の中でも、めったにお目にかかれない女なんだ、だから絶対に手放したくない。でも、ぼく一人じゃ彼女を留めることはできない」と、親友に協力を要請する。彼女への愛?は、嫉妬をも超えている、のである。そんなことが可能なのか。可能性はある。対象が女だから。女の本性は、天気予報のようである。風のようで、雨のようで、嵐のようで、風をつかむようなものだ、と、思う。主人公の男は、幸か不幸か、女そのものを見つけ、理解したのである。至高の恋だと思う。