流星

風が強いのは、わが家が高台のがけっぷちに立っているせいだ。
ぼくはいつものように屋上のテーブルに寝転がって星を見ていた。
逃げるように雲が流れていく。台風が近づいているから。
雲の切れ間から星が見え、思い出したように流星が飛ぶ。
ぼくは訳の分からない口笛を吹いている。
ぼくは酔っている。FourRoses.安いバーボン。