最後の夏休み

291_1 あと2日で9月。
竹内まりやの「セプテンバー」を口ずさむまでも無く、ぼくの住む町では9月は秋に決まっている。
朝、ベッドから起き上がって窓を開けると、遠くまで青空が広がっていた。ぼくは夏にさよならをするために南に車を走らせた。
吹上浜に向かってスカイラインを走ってたのだけど途中で気が変わり、指宿に進路を変えた。国民休暇村の近くのナントカ(忘れた)ビーチに車をとめ、泳いだ。
釣り人が二人いるだけで、泳いでいる人はだれもいない。
沖で泳いでいると、次々とチョウチョが海を渡ってくる。あの小さな体で海を越えてくるのだった。
感動したぼくは、浮き輪でバチャバチャやってるヨッパライ某に指を刺して教えた。が、某はどうでもよさそうなそぶりだった。
ちなみにヨッパライ某は泳げないので浮き輪でプカプカ浮かんでいるだけだった。
前に進もうと努力している様子だったが、後ろに進んでいたので、ぼくは時々浮き輪のヒモをつかんで元の位置に引っ張ってこなければならなかった。
海から上がって時計を見ると1時になろうとしていた。2時間泳ぎ続けていたことになる。ちなみにぼくは浮き輪なしで海に浮かんで昼寝が出来る。
水着のまま近くの温泉に行った。やたら子供が多いので不審に思ったら、併設されている温水プールが目当てなのだった。子供が海にいないと思ったら、こんなところにいた。腹が減ったのでフラワーパークのレストランに行った。バイキングをやってたのでそれにした。アイスクリームがうまかったので、二つ食べた。
291_2 家に帰り、屋上のテーブルで沈みゆく夕日を見ながらビールを飲んだ。
楽しかった夏にさよなら。