たまにコーヒーを買いに来るハードボイルド小説風の美女が言った。
フェリーニの道、ツタ屋になかったです。
そうか、この美女はツタ屋で映画を借りているのか。
ぼくは遠い目になった。
なぜかというに、ぼくも数年前まで近所のツタ屋で映画を借りていたのだ。
しかし、そのツタ屋はもうなくなってしまった。
ツタ屋はぼくの記憶から消えようとしている。
ぼくはまた言った。
フェリーニの道は何としてでも見るべき映画の一つですよ。
探してみます、とハードボイルド美女は言った
温度は見えないので
青い花
青いパラソル
愛のメモリー増設
自宅のパソコンの調子がいよいよ悪くなってきたので新しいのを買うことにした。ネットで良さそうなのを物色してる合間、遊び半分で調子の悪いパソコンにWINDOWS10をクリーンインストールしてみたのだが・・・
すると10年前に買ったパソコンがウソのように軽快に動くようになってしまった。これなら新しいパソコンを買う必要はない。画像処理ソフトが少しもたつくけれど、これはメモリーを増設すれば改善する。というわけでネットを探索、メルカリで2GB2枚で送料込み640円というのを見つけ、それを注文
パソコンのふたを開け、届いたメモリーをスロットに挿す。2GBが4枚で、計8GB。ついでにCPUクーラーの掃除を兼ねてCPUの放熱グリスを塗り替えることにした。クーラーを散り外し、CPUとクーラーにこびりついた古いグリスを除去
アルコールをしみこませたティッシュでゴシゴシ
ピッカピカ
新しいグリス。これをCPUの上に塗って、クーラーを載せる。パソコンをもとの場所に戻し、コードを取り付けてスイッチON! ためしに画像処理ソフトを動かしてみたが、チョー快適。ウヒヒ。かかった費用は、メモリー640円、放熱グリス220円、CMOSバックアップ用のボタン電池270円、計1,130円
昼食は海を見下ろせるテラス席のあるレストランで、と考え、行ってみたが、すでに駐車場が満杯で入ることができなかった
海の横の食堂で魚フライを注文。
食後のデザート
監視カメラに写った、海を見ながらソフトクリームをなめている男
どこに行っても本を読んでいる女
時に怪物くん
分かる人には分かる話、その3
以下、植島啓司「愛・賭け・遊び 」61 西鶴置土産より抜粋
人間にとってもっとも怖いのは「不確かなもの」だ。わけのわからない痛みとか、どこからくるかわからない攻撃とか、いっさい何も見えない暗闇とかには、なかなか耐えられない。逆に、どんなに激しい痛みでも、「あっ、ちょっと胃が痛んでいますね、飲みすぎでしょう、いまお薬を渡しますから」とか言われると、たちまちのうちに治ってしまうのである。逆に、わけさえわかってしまえばそんなに怖いものはないとも言えるだろう。
われわれの人生には、つねに不確かなものとか理不尽なものが立ちはだかっていて、それらを片づけないと前に進めないようになっている。さて、そんな場合どうすべきなのか。
まともに考えると、われわれは不確かなものに対して、つねにもっとも合理的な処方箋はなにかと考えがちである。しかし、それはあまり効果的な対処法とは言えないだろう。それでは、つねに後手に回ってしまい、相手を凌駕することはできない。いろいろと振り回された後で、ぐちゃぐちゃにされ、落ち込んで、病気になったりするのがオチである。怪物には怪物で対抗せよと言ったのはたしかニーチェだが、不確かなものに対してはこちらも不確かでいるのがもっとも好ましいやり方なのである。
雨の休日
ハンドパワー
クーラー入れて夏がクラー
日中の最高気温が27度に達するようになると店のクーラーの出番だ。今年は例年とちょっと様子が違う。お客さんたちがマスクをしてやってくる。ぼくも初めて体験するのだけど夏場にマスクをしていると顔が熱い。苦しい。今年は熱中症でぶっ倒れる人が続出するに違いない。というわけで、今日、クーラーの試運転をした。
いつものことだが、ちゃんと動くかとても不安。20年以上使っているから、いつ壊れてもおかしくない。ヨッパライ某は「そんなに心配なら、さっさと取り換えれば?」という。リモコンのスイッチを入れる。ブーンと音がして、風が出てくる。第一段階クリア。しかし、いつまでたっても冷風が出てこない。昨年もそうだった。15分ほど経って、やっと冷たい風が吹き出した。やれやれ