焼き魚はワイルドだった

今日は第一火曜で定休日。目覚ましが鳴らないのんびりした朝を迎えるはずだったが、台風が近づいてるらしいので起きてすぐ雨漏りの対策に取り掛かった。この前の台風の際は南から吹きつける横殴りの雨で雨漏りが発生した

作業を終え、腹が減ったので、どこかで食事をしよう、ということになり、いつものように山を越えて漁港近くのスシ屋に向かった。峠を越え、下り坂をくねくね走っているとき、ふと、何かがおかしい、と感じた。そうだ、今日は火曜日、漁港近くのスシ屋は定休日だ!

山を下りきった交差点を左に曲がる予定だったが、右に曲がり、海を左手に見ながら走り続けた。北の空はまだ青空が広がっていた

海に面した、何もないところにポツンと佇む浜の茶屋。今日のおすすめ定食は海鮮丼だったが、焼き魚定食を注文。待つこと30分。テーブルに運ばれてきたのは大きなブリカマと鯛の塩焼き。無造作に重ねてあるところが何気にファンタスティック。ブリカマは肉がたっぷりついていて、とてもジューシー。鯛の塩焼きもとてもおいしかったです

トンボがたくさん飛んでました

シャワー

村上龍のある短編の主人公は虫歯の穴に詰まった食べもののカスを舌の先で探っていると夢見心地になり、まるで麻薬をやった時のようにトリップし、知らない町や過去をさまよう。この短編を読んだのは30年以上前だが、その頃ぼくはこの主人公と似たような経験をしていた。ぼくの場合、奥歯に挟まったカスを舌の先で執拗に取ろうとしているうちに現実と非現実の境があいまいになって、今ぼくはここにいるのか、夢を見ているのか、それともこれは映画なのだろうか、となり、あわてて不覚に陥った自分の座標を確かめていた。思うに村上龍も同じような現象を経験していたんじゃないかと思う。彼は薬物経験者だし、脳内にトリップしやすい回路ができあがっている気がする。この現象はいつの間にか止んだが、最近また同じような症状が現れるようになった。夏の間、風呂上りに冷水のシャワーを浴びるのだけど、その時トリップする。たとえば、子供のころのぼくが見知らぬ町を探検していて道に迷い、不安になったときの家並みが亡霊のようにぼくを取り囲んでくる。以前のように自分の座標を見失う程ではないので、その世界を客観的に眺め、楽しむ余裕がある

バラのために費やした時間

サンテグジュペリの星の王子さまを久しぶりに読んだ。今回は河野万里子さんが訳したのを読んだのだけど、これまで読んできた内藤濯さんの訳とはだいぶ違った印象を受けた。たとえばキツネが別れ際に王子さまに秘密を教えるシーン。

内藤濯さんの訳では…

「あんたが、あんたのバラの花をとてもたいせつに思っているのはね、そのバラの花のために、ひまつぶししたからだよ」

河野万里子さん訳では…

「きみのバラをかけがえのないものにしたのは、きみが、バラのために費やした時間だったんだ」

となっている。

いずれにせよ、この物語に出てくる王子さまとバラに関するエピソードは妙に切実で、サンテグジュペリ自身の深い悩み、悲しみがひしひしと伝わってくる。夏の終わりに読むにはチト辛い物語なのだった。

暑い一日

朝起きて時計を見ると9時だったが、あわてる必要はまったくなかった。今日は休みなのだ。どこかで食事にしよう、ってことで、北北東に進路を取り、イタリアンレストランで日替わりランチ

レストランを後にし、海を右手に見ながら走り続けると、車は北東から東に進路を変え、やがて南向きとなる。外気温はところによっては36度。暑かった

某火山島から見た新島。こどもの頃、船で渡って泳ぎに行っていた頃は「燃島」と呼んでいた。島から沖に泳いでいくと、火山ガスが海底からプクプク湧き上がってるところがあって、ちょっと怖かった

某火山島の北側にアコウの群落がある。そのひとつの根元に何か白い物が隠れ潜んでいる

木の中に飲み込まれつつある白波のホーロー看板。

火山島はマグマの熱で暖かいせいか、いまだに危険な生物が生息している

帰りは船で

家に帰りつき、屋上でビールを飲んでたら空に青い帯が。反薄明光線、というそうです

A LONG VACATION 5日目

今日で夏休みも終わり、明日から仕事。その準備のため夜明け前に起床し、朝早く店に出かけた。全種類のコーヒーを焙煎し、休業中にネット注文があったコーヒーを発送。お昼に準備が終わったので、海のそばの食堂に出かけた

ぼくは魚フライ。ヨッパライ某はさっぱりしたのがいい、ってことで海鮮丼

近くの砂浜をぶらついた後、ちょっと北に走ってひなびた漁港を探索。ここには昭和の風景がたくさん残っていて、なぜかホッとする

赤とんぼがたくさん飛んでいた。こどもの頃、だれかが教えてくれた。お盆になるとご先祖様はトンボになって帰ってくるんだよ。もちろんぼくは信じなかった

港町にあるジャズ喫茶でシロクマ。とてもおいしかったです

A LONG VACATION 4日目

漁港近くのスシ屋で安い方のスシ定食を食べたあと、海を見ようと近くの丘に上った

飛んでる人たち

次々に風に乗って飛んでいく

外気温33度。暑いな~。でも夏は暑いに決まってる。暑い夏に思い切り遊ばないと、切ない、哀愁を帯びた秋はやって来ない。
海辺でカキ氷。それは夏の風景。ぼくはマンゴーシロップ、ヨッパライ某はハワイアンブルーとかいうのを注文

キラキラ光る海をシルエットになって遊ぶ子供たち。夏の終わりを感じさせる