入梅

夕方になって、雨が降り出した。
ずいぶん遅れたけど、梅雨に入りそう。
この季節、ぼくの住む皇徳寺では雨蛙が鳴き始める。
皇徳寺は山の上だ。
どこで産卵するのか分からないが、わが家の庭にも毎年姿を見せる。
ぼくは蛙は嫌いじゃないが、わが家には大の蛙嫌いがいる。
雨蛙はきれいな色をしている。
アジサイの花によく似合う。
観賞用として飼ってもいいくらいだ。とぼくは思うのだけど。

記憶

今夜の映画は寺尾聰主演の「半落ち」
久しぶりに観る邦画だ。
アルツハイマー病で呆けていく妻を愛するゆえに手に掛ける。
サラリーマン時代、懇意にしていただいたお客様の話を思い出した。
彼女の父は医者であったが、老境に入ってまもなくボケが始まった。
医者であった彼女の父は、これから自分がどうなるのかはっきり悟った。
記憶の喪失、それはつまり愛する娘、家族との別れであった。
父は、娘を前に号泣したという。
現在、彼女の父は入院しているが、彼女を娘として認識できないそうだ。

六月蝿

頭の中を、いろんな悩みがハエのようにブンブン飛び回ることがある。
ここ数日、そんな感じだ。
どのハエも、捕まえてみると、たいしたことなかったり、ぼくの手には負えないことだったりで、結局悩むだけバカらしいのだけど、ハエは相変わらずブンブン飛び回る。
そんな時は、多分酒で気分を紛らわすのがよさそうなのだけど、
ぼくにはそれができない。
薬嫌いな性分と根は同じなんだろうと思う。

とうふや

昨日、ドライブの帰りに豆腐屋に寄ったら豆腐は売り切れていた。
その豆腐屋は仏壇で有名な川辺町の山奥にあって、友人が営んでいる。
なんでも、水がうまいからここにしたのだそうだ。
確かに彼の豆腐はうまい。だからわざわざ買いにいく。
まずければ、いくら親しい友人の豆腐であっても買わない。
彼の店も、うちと同様、月曜日が定休日である。
というわけで、月曜日に行くと売り切れていることが多い。
たまに前日のが残っていることがあるのでそれを買う。
彼はイイ男なので、定休日にやってきて豆腐がないのをぼやく悪友のために、わざわざ配達してくれることがある。
今夜は彼が届けてくれた豆腐を冷奴にして食べた。
うまかった

潮風のメロディ

127_1 今日は月曜日で休み。
いつものように朝からドライブに出かけた。
山川町の温泉に行くつもりだったが、指宿スカイラインを走ってたら気が変わった。
2週間前に行った笠沙町にある食堂の日替わり定食を食べたくなったのだった。
そのときの日替わり定食は、カワハギの唐揚げ。
途中、加世田の海浜公園に寄った。売店でアイスクリームのショーケースを開くと、どの袋も霜がべったりこびりついている。去年のアイスクリームかも。霜のついてないアイスモナカを選んだが、噛んだらカチカチ。これもビンテージものだったらしい。今日はついてないようで、笠沙町の食堂の日替わり定食はヒレカツ定食だった。ここではぼくは魚料理しか食べたくない。焼魚定食からカマ焼きを選んだ。これはうまかった。笠沙まできたら例のあそこに寄らずに帰るわけにはいかない。例のあそこに行くと、哀愁を帯びたハーモニカの調べが潮風に乗って聞こえてきた。そこのマスターが吹いているのだった。マイクで増幅し、道路端のラウドスピーカーを派手に鳴らしている。だれもいないのに。

旅行の計画

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来月はじめ、沖縄に行こうと計画を練っている。
海に面したホテルで、ビールなどを飲みながらダラダラ過ごしたい。と思う。
ホテルの案内のパンフを眺めてたら、面白そうな写真が目に留まった。それはスクーバ・ボブという水中スクーター。
これは面白そう。沖縄では某ホテルにしかないらしい。
ある方のお勧めもあって、宿泊先はスクーバ・ボブに乗れるこのホテルに決定。

ヒマなようで忙しかったらしい土曜

毎年のことだけど、梅雨の前後、極端にお客様の少ない日がある。
こういう日が3日続くと、楽天的なぼくでも心配になる。
「今日はヒマだったな」とブツブツいいながらレジを締めると、かなりの売上に驚くことがある。
レジのカウントを見ると、確かにお客様が多かったようだ。
どうやら一日の記憶に空白が生じているらしい。
生活態度がいい加減だと、記憶もいい加減に記録されるようだ。

やさしい味

123_1 仕入先のドミニカの青年から木の臼をもらった。
試しに挽いてみて、と頼むと、2杯分の珈琲豆を要領よく挽いてくれた。
さっそく、その時居合わせたお客さんと飲んでみた。

味が違う。
いつもの電動ミルで挽いた味とは全然違う。やさしい味だった。

運動不足

外は雨。いよいよ梅雨入りらしい。
晴耕雨読なんて言葉があるけど、ぼくのやってる仕事は晴れようが雨が降ろうが
家の中。
それも独房のような狭いコンクリートの箱。
朝、腕立て伏せを欠かさずやって、腹筋運動も欠かさずこなしてる。
でも、どうしても運動不足になる。
何とかしなくては。ほんとに。

たまごの番号

わが家では、モミで買った米を精米して食べている。
米びつの米が底をついたので、先日、農家を営んでる親戚のところに米を買いに行った。
その時、たまごを7個もらった。
たまごには鉛筆で番号が振ってあった。
「番号の若い順から食べてください」と言われた。
今日、そのたまごで、たまごかけご飯をした。
おどろいた。うますぎる。しかしおかしい。
なにかが間違ってるような気がしてきた。