ソーボーキン

080509_01
朝、カーラジオを聞いてたら、ソーボーキンを鍛える簡単な方法、という話しがはじまった。ソーボーキンの血行が良くなると、肩こりも軽くなるのだという。というわけで、さっそくソーボーキンを鍛えることにした。ソーボーキンを鍛えるには、重いものを持ち上げればいいらしい。なーんだ、かんたんじゃん。というわけで、部屋の隅でホコリをかぶっていた鉄アレイを引きずり出し、洗剤で洗ってみた。ゴシゴシゴシゴシ。だが、いくら洗っても、鉄が金になることはない。久しぶりに持つ、鉄アレイの感触。去年は、これを持って毎日ヒンズースクワットを続け、ひざを痛めてしまったのだった。あれは失敗であった。ところで、ソーボーキンが弱ると猫背になるそうです。

静かの海

080508_01
後れ馳せながら今年最初のカップ白熊を食った。
カップ白熊は、どこで食べるとウマイだろう。
これは簡単そうで難しい哲学の問題だ。
バーカ、簡単なことを難しそうに言ってるだけじゃないの。
と、君は言うかもしれない。
反論する気はない。そんなことは、ぼくだって知っている。
ぼくは月面で食べる白熊がうまいと思う。
はぁ? ついていけないわ、バイバイ。
と、君は言うかもしれない。
でもさー、1000年後にはさー、静かの海の浜辺でさー、変なオバサンがカキ氷を売ってるかもしれないよ。

苦い記憶

大人になれば、だれだって苦い思い出の一つや二つはある。
それが大人というものだ。
大人になれば苦さに強くはなるだろう。
だが、苦さに鈍くなったらオシマイだ。
心を鎧ってはいけない。
苦いものは、いつだって苦くなくてはいけない。
だれかが言った。
やさしいだけでは生きていけない。でも、
やさしくなければ、生きている価値がない。
ぼくにも苦い思い出がある。
それは、ある暑い日の午後だった。
ぼくは喫茶店の隅の席に座り、アイスコーヒーを頼んだ。
冷たい琥珀の液が喉を伝ったとき、ぼくは目を瞠った。
その苦味は「輝ける闇」とでも呼びたくなる、高く深いものだった。
今日、その苦味を再現するべく、ぼくはアイスコーヒーを作った。
しかし、何かが足りない。
だが、完成は近い。と思う。
完成したら、
スーパーギャラクティカマグナム Z アイス。
という名前にしようかな~と思っている。

Fly me to the moon

080507_01
三日月が好きな人は多い。ぼくも、こどものころは三日月が好きだった。でも今はそれ程でもない。しばらく眺めていると退屈する。数年前までは半月が好きだったけど、今は満月がいい。いつまで眺めていても飽きない。それだけのことです。

酔わせてくれよ

ここのところ、うまく酔えない。酒を飲んでも酔えない。仕事の帰り、カーラジオのスイッチを入れたら、Van HalenのPanamaがかかった。よっしゃー、と、ボリュームを上げた。窓も全開、いい気分。だが、酔えない。なぜだろう。ナニかが邪魔してる。

ジルバを踊ろう

080505_01
人間が人間らしく生きるのに愛が必要なように、ボクがボクらしく生きるためにはバジルが必要だ。先月、バジルの種をプランターに蒔いたところ、たくさんの芽が出た。が、鳥が飛んできて全部食べてしまった。そんなわけで、今日、某緑化センターに行き、一株180yenのバジルの苗を3株買ってきたのだった。3株並べて植えると、だれだって踊りたくなるのが人情だ。バジルバジルバジル。ほらね

ユーミンみたいな午後

080504_01
どこかいいところ、ないけ~
カメラ少女は行く先を見つけ出せず、悩んでいた。
桜島は?
ぼくは言ってみた。
桜島? ナニがあるのけ。
と、カメラ少女は言った。彼女はいい被写体を探しているのだった。
灰、とか、いろいろ。
ぼくは頭に浮かんだものを言った。
いつもなら、もっといいものが浮かぶのだが、なぜか今日は灰が浮かんでしまった。ぼくに聞いても無駄だと悟った彼女は、コーヒーを飲み干し、「さーて」といって、席を立った。

土曜日

080503_01
金曜日までは比較的平穏だった当店も、土曜になると何かが急に狂ってくる。時空上の位相のズレみたいなのが生じるのだ。当店は10時開店だが、9時には常連のパチプロおじさんがカウンターに座っていた。おじさんは、店に来るたびに、ぼくにいろんなものをくれる。数日前はキャラメルをくれた。ぼくが一生懸命マメを焼いているかたわらで、おじさんはコーヒーを飲みつつ、地球温暖化問題について熱く語った。おじさんによると、地球温暖化は人類による二酸化炭素排出が原因なのだという。ほんとうだろうか。おじさんはバスの時間が来て帰っていった。10時を過ぎる頃、ぼくは本日最後のマメを焼いていた。すると、とても懐かしい人が現れてカウンターに座った。さっき上陸したばかりだという。彼は何年か前まで当店の常連さんだったが、今は南の島の住人になっている。そう、あのころはみんな若かった。あの子も、あの子も(遠い目)。彼が帰ると、入れ替わりに某電脳世界の知人K氏が現れた。彼が名乗りをあげるまで、まったくダレなのか分からなかった。そこに電脳世界のM氏が追うように登場し、二人はカウンターで肩を並べた。二人は電脳世界上では親しく話を交わす間柄であったが、カウンターに並んだ二人は赤の他人であった。ぼくが紹介しない限り、二人は永遠に他人のままのように見えた。このままでも悪くないな、と思ったので、ぼくは黙っていた。
つづく