チンピラ

いよいよ、というか、ついに、というか、やっと終わるスターウォーズ。
最初に見たときは感動したなー。
ハリソン・フォード演じるハン・ソロ。主役にこういう男を持ってくれば活劇として更におもしろかっただろうに。
彼のいないスターウォーズは妙にマジメすぎて、つまらない。
アメリカングラフィティでチキンレースに負けた男。
どこかチンピラのムードを持つ男。

眠らない夜

220_1 注文したブツのうちの一つが届いた。
それは安~いデジタルアンプ。
重さは今使っているアナログアンプの5分の1。
片手で楽々持てる。叩くとペコペコとブリキみたいな音がする。
こんなもので、まともな音が出るのだろうか。心配になってきた。
とりあえず、結線を始める。
スイッチオン!
ん?
おや?
通電してしばらくすると、オーディオ装置と呼べそうな音がし始めた。
もしかすると、これは、ケッコウいけるかもしれない。
CDをとっかえひっかえしてるうちに、午前2時を回ってしまっていた。

月夜

ふと風呂場から外を見ると、まるい月が出ていた。
狼だったら吠えるところだが、なぜかぼくはエレキギターの音が聞きたくなった。
「長電話とエレキは不良の始まりだ」中学の時の担任はそう言った。
ような気がする。
とにかくエレキの音が聞きたい。腹に響くような大きな音で。
しかし、時計の針は11時を回った。世間一般は静かな夜を迎えている。
ヘッドホンという手もあるのだろうが、耳に悪い。
しかし、ここで我慢すると返っていろんな人に迷惑をかける可能性があるかもしれない。
ぼくはCDをセットし、アンプのボリュームをひねった。

フリーズ

ローカルニュースを締めくくったあと、ラジオはこう言った。「明日の予想最高気温35度」
アナウンサーの声に同病相憐むような調子を感じ取ったぼくは思わず笑ってしまった。
暑い日が続いている。
悪くない、と思う。
関係ないかもしれないが、ぼくはサウナの中に相当長い時間居ることができる。
先日ホテルのサウナ室から出た後、近くの水風呂にとびこんだ。
見過ごしていたのだが、風呂の壁に大きな札がかかっていた。
「海洋深層水ブレンド、水温16度」
ぼくの体は液体窒素の桶に投げ込まれたマグロのような按配になった。
誰も入らない理由がわかった。
近くに居たオッサンが尊敬のまなざしでぼくを見ていた。

海を見ていた午後

今日は月曜なので店は休み。
ところで今日は「海の日」という祝日であった。
どうでもいいことだが逆さに読むと「ヒのウミ」。
たいてい、休日は海が見えるところに遊びに行く。しかし、海の日に海に行くのは国粋主義的マヌケオヤジがすることのような感じがして、これはまずい。
というわけで、何事にもこだわるフリをするぼくとしては今日だけは海に行くわけにはいかないのだった。
というのはウソで、今日は某お客様が美術館に作品を出展してるので見に行くことにしているのだった。
美術館は凪いだ海のように静かであった。絵を見ながら歩いていると、ムソルグスキーのあの曲が頭の中を流れはじめた。
連想は交響詩「海」を呼び、いつのまにか青い海を眺めているぼくを絵の中にみつけた。

ぶらんこ

今日は第三日曜日でお店は定休日。
なのだが、月の初めに余計に休んだので開けた。
お客様とアンプとかスピーカーの話などをして時間を過ごした。
ぼくはアンプやスピーカーのテクノロジーは煮詰まってて、目を瞠るような進展はもう望めないだろうと思い込んでいた。
しかし、ここにきてちょっと新しい展開があったようだ。
アンプがそうらしい。
1万円のデジタルアンプが、ン百万円の一流メーカー製アナログアンプを負かしたという話があるという。
本当なら実におもしろい。
ブランコは乗り物だが前に進まない。
オーディオがそういう状態に思えていたが、ブランコもデジタルになると走り出すのかもしれない。

夜祭

夜が始まった。午後7時半。あたりはまだ少し明るい。
店を閉め、車で帰るいつもの道すがら、小さな六月灯にでくわした。
7月なのに六月灯。鹿児島の夜祭だ。
車のスピードを落とし、ずらりと並んだ夜店の見世棚に目を走らせた。
手前の店ではプラスチックのフィギュアが所狭しと並んでいる。
街のおもちゃ屋に並んでるときにはまるで精彩を放たないであろうフィギュアも蛾や夜虫の舞う白熱灯の下では妖しい光と陰を表情に宿し、今にも動き出しそうに見える。
六月灯。倦怠期を迎えた恋人たちにお勧め。

ポイントカード

某電気店のポイントカードがケッコウたまっていたので、ナニか買うことにした。
閉店後、ぼくは川沿いの某電気店に行った。
そしてあるものを注文した。来週届くそうだ。
うひゃひゃ。
そのブツは、来週この日記で紹介します。

琥珀

閉店間際、仕入先の若いニィちゃんがやってきた。
彼は日本人ドミニカ移民の2世。当店の人気珈琲豆「田畑農園」の生豆は彼の会社から仕入れている。
「明日、こんなものが入ってきますよ」カウンターの椅子に腰かけるなり、彼は大きな封筒から一枚の紙切れを出した。
紙面には「赤外線を当てると青く輝く琥珀」と書いてあるだけで、もったいぶって封筒から出すほどのものじゃない。
しかし、ぼくの興味は大いにそそられた。
なぜなら、琥珀はその生成上きわめて保存状態のよい小動物の化石をふくんでいることがある。
マイケルクライトンの「ジュラシックパーク」はそこに着目して出来上がった小説だ。
「虫が入ってるのを探して持ってきてくれ」ぼくはポケットをたたいて見せた。
(ポケットには大金が入っている…フリ)
じゃあ原石を持ってきます。虫が入ってるのもあると思いますよ、と彼は言った。
ドミニカ…ぼくの頭には琥珀の産地としてインプットされている。
珈琲も最近仲間入りしたが。

シャッフル

やさしそうに見えるおじさんは本当にやさしいのか。
きれいな女性は、中身もきれいなのか。
映画を見終わってレコーダーの停止ボタンを押すと放送に切り替わり、
近日放送予定番組の解説を監督らしい中年男がしゃべりだした。
>やさしそうに見えるおじさんは本当にやさしいのか。
ぼくの答えはこうだ。
やさしそうに見えるおじさんはスケベなだけである。
>きれいな女性は、中身もきれいなのか。
おろかな設問である。