ぼくが子どもの頃は、最高気温って32度くらいだったのに
今じゃ、35度なんて、ざら。
10年後はどうなってるんだろうね。
始めないことには始まらない
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今年も盆休みが近づいてきた。休みはヒジョーにうれしいが、盆前にやらなくてはならない、めんどうな仕事がある。それは珈琲豆を焙煎する機械の分解掃除。けっこう難儀な作業で、一人でやると丸二日かかる。これを休みの日にやったら、ぼくのキチョーな休みは丸つぶれ。死ぬほど悲しい。と、いうわけで、去年から、盆前の数日間に、手分けして分解掃除をすることにしたのだった。というわけで、今日はサイクロンという機械の掃除をした。めんどくさい作業をするときのコツは、とにかく始めること。始めてしまえば、だんだんやる気が出てくる。これは脳の仕組みがそうなっているからであって、やる気のないことでも、やりはじめると脳の側座核が興奮し、やる気がグングンわいてくるのである。と、なんかの本に書いてあった。というわけで、お盆休みの案内です。13日(水)、14日(木)、15日(金)休みます。
北北東に進路をとれ
朝起きたら晴れていた。家を出たのが6時半。某国営ラジオを選局すると、昭和を髣髴とさせるあの番組をやっていた。特に聞く義理はないのでメモリープレーヤーに切り替え、TAKANAKAをかけた。山を超え、松林を抜けるとそこは海である。満潮であった。なんだか、いつもの海とは違う感じがした。チューニングがなかなか合わない。いつもなら海とぼくの波長はすぐに同調するのだが、今日はうまくいかない。
海を眺めながらぼんやりしていると、遠くから役場の出納係みたいなおじさんがこちらに歩いてくる。通り過ぎてくれないかな、と思ったが、ぼくの横で立ち止まって、おもむろに海に向き直り、「今日はうねりがありますねー」とか言った。そっと横目で見ると、サザエさんに出てくる波平によく似ていた。なんとなく時空に乱れが生じ、そこだけ昭和にタイムスリップしたような変な雰囲気になった。
おじさんは200字くらいしゃべるとUターンして戻っていった。ぼくは何気なくおじさんの足元を見た。影があるか確かめたのだ。しかし、ちゃんと影は付いていた。ぼくは顔と肩にサンオイルを塗り、ゴーグルをかけて海に入った。泳ぎ始めると、妙な違和感がある。なんだかおかしい。
水が濁っているせいもあるのだけど、いつもと違う変な感じがする。ぼくはすぐに陸へと引き返し、海から上がってタオルで髪や体を拭いた。これといった理由はないのだけど、今日は泳ぐのは止めることにした。せっかくここまで来たのだし、すぐに帰るのはもったいなかったので、浜辺を走り回っているカニとしばらく戯れた。コンデジを持ってきていたので、それで何枚か写真を撮った。時計を見ると10時だった。
来た道を引き返し、山を超え、高速道路を飛ばして家路を急いだ。この時間なら、まだどこか遊びに行けそうだ。ICを下りて、坂を上っているとき、ケータイが鳴った。息子からだった。「今すれ違ったよ」という。ホームステイでアメリカに行く息子をヨッパライ某が空港に送るところだったらしい。「ぼくは今から霧島にドライブしようと考えてたんだけど」というと、「じゃあ、引き返してくる」という。息子の荷物をぼくの車に載せ変え、ぼくはコンデジをデジイチに取り替えて、空港に出発した。
空港で息子を降ろし、車は霧島へと向かった。いつものようにえびの高原のレストハウスに行くと、建物がリニューアルされてきれいになっていた。今日は「夏休み、わくわくランチ」という新しいメニューができていたので、それを食べた。簡単にいうと給食のような味だった。高原をうろついていると、だんだん人が増えてきて騒がしくなったので、静かなところに行こう、ということになった。
人気がなくて、閑散としている所。それは高千穂の麓、御池であった。ボートを借り、きょうはのんびりと漕いだ。いつものようにタイムトライアルをするには暑すぎる。
も~ねます
たまには人に尊敬されるような良いことを書こうと思い、昨夜はずいぶん気合を入れて文章を書きはじめたのだったが、まったく筆が進まなかった。そして、思い切り疲れた。そして今日、再び挑戦してみたのだが、やはりだめだった。どうしてそんな変なことを思いついたのかというと、いま読んでいる「カラマーゾフの兄弟」に触発されたからなのだった。明日は朝早く泳ぎに行くので、もう寝ます。おやすみ。
走れ8男
今日から8月
光る海、光る大空・・・というわけで、
今度の月曜は海に泳ぎに行きます。
突然サマータイム
今朝、ぼくはいつもより少し早く家を出た。なんかおかしい。天気は悪くないのに、空が暗い。ぼくはカーラジオをつけた。ぼくの好きな番組が始まる時刻だ。ところが、いつまでたってもその番組が始まらない。店に着き、いつものようにコーヒー豆を焼き始めた。何種類かの豆を焼き終え、インドネシアのカロシという豆を焼いているうちに、店を開ける時間になった。開店は10時。壁の時計はその10分前を指している。だが、よく見ると、10時10分前ではなく、9時10分前を指している。なんで? ぼくはキツネにつままれたような気分になった。ケータイで時間を確認すると、8時50分。ん?どういうこと? ぼくは何事が起きたのか分からず、しばし呆然となった。はっと我に返り、焙煎機を見ると、コーヒーの焼き上がり温度をオーバーしている。あわててコーヒーを釜から出したものの、少し焼きすぎてしまった。ぼくは時間を勘違いしていたのだ。
おもいでの夏
夏も終わりが近づいてきた。あと二週間でぼくの夏は終わるのだ。ぼくの定義によれば、盆を過ぎたら、いくら暑くても、もう夏ではない。それは暑い秋なのだ。毎年のことだが、ぼくはあせっている。
ドアを開ければ
サマーカンカン
指宿に向かう海岸通りを気持ちよく走っていると、突如、前を走っていた車が路肩の砂塵を巻き上げ始めた。ぼくは真夏でも車のクーラーを使うことがない。カンカン照りの焼けたアスファルトの上を、窓を全開にして走る。クーラーのボタンというのは飾りなのであって、押してはいけないのだ。男の美学とはそういうものである。
前の車がモウモウと砂を巻き上げ始めたので、あわててぼくは窓を閉めた。すると車内はたちまちサウナ状態になり、まずい状態になった。しかたなく、ぼくはあのボタンを押した。海岸通りをしばらく走っていると、左前方に魚見岳と知林ヶ島が見えてきた。今日はいつになくはっきり見えて美しい。まるでぼくを呼んでいるようだ。ぼくはハンドルを左に切って、魚見岳へと向かった。久しぶりにのぼる魚見岳。展望台からの眺めはすばらしかった。左手に小さく見えるのは桜島。
魚見岳をあとにし、ぼくはいつもの某植物園に車を走らせた。時計は12時半を指している。炎天下、園内をうろついてる人はだれもいない。ホースを握った係りの人が、あちこちで水をまいている。のどが渇くせいで、氷水を入れてきた水筒も、すぐに空っぽになった。園内を歩いていると、かなり高いところを甲虫が飛んでいくのが見えた。その独特の飛び方はタマムシだ。
手の届くところにとまったら捕まえようと思い、目で追ったが、林の向こうに飛んでいってしまった。青い空に白い入道雲。すっかり夏だ。とてもうれしい。帰り、エントランスホールの前に植えてあるビロウの上を、タマムシが飛んでいくのが目に入った。タマムシは樹上をくるりと旋回し、近くのビロウの葉にとまった。
しかし、ずいぶん上のほうで、ぜんぜん手の届かないところだ。そう、欲しいものはなかなか手が届かない。