ココロのイメージ

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暖かくなってくると、ケヤキの枝が、矢印みたいにピューンと伸びて、そこに葉っぱがピョコピョコ生えてくる。たぶん、ぼくのココロの中でも同じことが起きている。

初夏の予感

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駐車場のアジサイが小さなつぼみをかかえていた。つぼみは風船を膨らますように少しずつ大きくなって、一ヵ月後には人の頭ほどになる。そしてやがて梅雨に入る。

今日も頭痛が痛い

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カメラが帰ってきたその日、ぼくは夜遅くまでカメラと遊んでいた。寝る時間を惜しんで遊んだせいで、その翌日、頭痛とめまいに襲われた。そして今日、まだ頭が痛い。

雨の中のつつじ

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休みなのに、雨が降っている。
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昨夜、デジイチが修理から帰ってきた。天気がよければ、写真を撮りに出かけるつもりだった。でも、雨が降っている。
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ぼくはベッドに腰掛け、カーテン越しに遠くの山を眺めていた。
あの山の向こうに海がある。雨だけなら出かけるつもりだった。ぼくは雨の中を傘をさして写真を撮るのも好きだ。でも、外は強い風が吹いている。
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しかたなく、ぼくは庭に出て、傘が飛ばされないように気をつけながら写真を撮った。雨のせいか、もみじの若葉と、つつじの花がきれいだった。

心配性のぼく

夕方いらしたお客さん、来月からスキューバダイビングを始めるそうだ。前回いらした時、たまたま彼の隣に座ってた常連さんから、スキューバダイビングがいかにおもしろいか、という話をしつこく聞かされていた。そんなわけで彼も始めることにしたらしい。もし彼が潜ったまま上がってこなかったら、ぼくにも少し責任があるかもしれない。心配だ。

だれも知らない

昨日、常連のお客さんから誕生プレゼントをいただいた。
それは日本の若い女性歌手のCDのコピーであった。
「一度聞いたら捨ててくださいね」
お客さんは神妙な顔で言った。
「それから…」
お客さんは重大な告白をするようにぼくの目をじっと見つめ、
「絶対に、彼女のことを、ネットで調べたりしないでくださいね」
と言った。ぼくはその歌手の名を聞いたことがなかった。
ぼくはそのCDをかけてみた。ちょうどそこに常連のWさんがいらっしゃった。
「これ、だれだかわかります?」
ぼくは聞いてみた。
「う~ん。松原みき?」
Wさんは言った。松原みきならぼくも知っている。彼女の「真夜中のドア」は、ぼくも大好きな曲だ。
「はずれ。○○○○って歌手。知ってる?」
「知らない」
「ぼくも知らない」

腰に手を当てて牛乳を飲め

昨日から牛乳を飲みはじめた。いや、飲む、というより食べている。ドッグフードみたいなのにザブザブかけて、スプーンですくって食べている。ぼくは牛乳が大好きだ。しかし数年前、某F少年が貸してくれた本に「牛乳は飲まないほうがよい」みたいなことが書いてあり、以来、ずっと飲んでなかった。ちなみに、その本を貸してくれた当人は何事もなかったように飲んでいる。らしい。最近、なんとなく体の調子が悪いような気がして、思い返してみると、牛乳を飲まなくなったころから調子が狂い始めているように思えてきた。そこで、いきなりコップでがぶがぶ飲むのも無節操な気がしたので、とりあえずドッグフードにかけて食べることにしてみたのである。気のせいかもしれないが、なんだか調子が戻ってきたような気がする。

砂漠の月

夕方、常連のお客さんとコーヒーを飲んでいた。
「時間と金があったら、どこに行きたい?」
と、お客さんは言った。
「エジプト、そしてフィンランド」
ぼくは言った。
「フィンランド? なんで?」
お客さんは意外そうな顔をした。
「オーロラを見たいから」
ぼくは言った。
「ふうん」
お客さんは気のない返事をした。
「じゃあ、エジプトはどうしてなの?」
「はだしで砂漠を歩いてみたいから」
お客さんは笑った。
ほんとうは、だれもいない夜の砂漠で月を眺めていたいから。

新緑の季節の中で

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君がいなくなって二週間が経った。
あの日、満開だった桜は散り、
噴出した桜島の灰が街を覆い、
そして雨が降った。
日差しは日毎に強さを増し、
山の新緑が匂うようだ。
君がいないまま季節は移ろってゆく。
ぼくは君を待っている。
はやく帰ってきてくれ
ぼくのデジイチ