
10年以上前の話だ。クリスマス用に買ったモミの木を、クリスマスが終わった後、鉢から出して庭に植えた。高さ50cmほどの小さな苗だった。それが何年か経ってから、急に大きくなりだした。日に日に大きくなっていくモミの木を見てぼくは恐ろしくなった。この勢いで伸びていったら、数年後には家の高さまで伸びるだろう。そして10年も経てば、となりの家はモミの木の影になって日照不足に陥り、近所問題が発生する。困った。ぼくは勢いを増していくモミの木を前に、動物園のシロクマのように行ったりきたりしながら考えた。しかたがない、引っこ抜こう。しかし、それはロマンチストのぼくにはできないことだった。嫌なことは自分でしたくない。牛肉は大好きだけどウシさんはかわいそうだから殺せない、というあの勝手な感覚とそれは似ている。ぼくは庭の手入れに来た業者の方に持って行ってもらうことにした。その翌日、モミの木はなくなっていた。
冬の海岸を考えながら歩く
お疲れさん
うつるんです
店の帰り、故障車が道路の真ん中で立ち往生しているのに2回遭遇した。妙な胸騒ぎがした。なぜかぼくの車も止まるんじゃないかと思った。家に帰り着き、カメラのデータをパソコンに入れようとしたが、3.5inchベイのカードリーダーが反応せず、転送できない。デバイスマネージャーを開くと、このデバイスは問題が発生したため使えません、という。壊れたらしい。食事を終え、新しいリーダーを注文すべくネットをチェックしていると、風呂場からヨッパライ某の派手な悲鳴が。やれやれ、またクモか、と思いつつ様子を見に行くと、シャワーを浴びていたらお湯が突然水になった、という。給湯器のコントローラーを見るとランプが消えている。スイッチのオン、オフを繰り返してみたが、反応なし。どうやらこいつも壊れたらしい。そんなわけで、夜中の11時過ぎ、まだ風呂に入ってなかった3人は終日営業している温泉まで出かけたのだった。















