黄色い花

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台風が遠ざかり、雨が止んだので近くの畑をぶらぶら歩いた。
作物の一部は昨夜の風でくしゃくしゃになっていた。
くしゃくしゃの中の黄色い花。
花はいつも笑顔を忘れない

だからピンボケ

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サラリーマンだったころの話。
今とは違って、撮った写真は写真屋でプリントしていた。
風景写真が主だったが、女性たちの写真もずいぶん撮った。
女性を撮るのにはコツがあって、ピントを少し手前に外す。
ピンボケの写真をプレゼントすると、たいへん喜ばれた。
そんなわけで、ぼくの手許には彼女らの写真は残っていない

テントの穴

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店のテントはずいぶん前から穴が開いている。修理代を見積もったら5000円くらいと言われた。数年前の話だから、穴が成長した今、それは10000円くらいに膨らんでいるかもしれない。毎年この時期になると、この穴から冷蔵庫付近に夕日が差してくる。悪くない。19世紀のヨーロッパのような趣がある。ヨーロッパにはまだ行ってないけど、そんな気がする

South Bound

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南の島で仕事をしている友人が、南の島から新しい話を持ってやってきた。ああ、今年も南の島に行けなかった。今年こそ、来年こそは、といつも思いつつ。
ああ、明日にでも行こう、あの島へ。そしてあそこに小屋を立てよう。壁は泥土、屋根は草葺きでいい。豆の畑は畝を九つ、蜂蜜用の巣はひとつ。その蜂たちの羽音のなかで独り暮そう。ああ、あそこなら、いつかは心も安らぐだろう
イニスフリーの湖島 イェイツ 加島祥造 訳

人生時間

午前中いらしたお客さんは、朝一番で映画を見て、その帰りに寄ったのだそうだ。何を見たんですか?ときくと、高倉健が出ているやつ、といった。ずいぶん年をとっていてびっくりした。見ないほうがよかった、と、さびしそうにいった。昼過ぎいらしたお客さんも、どういうわけか同じ話を始め、同じようなことをいった。ぼくは邦画には興味がないけど、ちょっと気になってyoutubeで予告編を見てみた。おじいさんになった高倉健がいた。夕方、twitterでつぶやいたら、ある人がそれに応えてwikipediaの人生時間という項目にリンクを張っていた。それによると人生時間とは人生を1日の時間であらわしたもので、年齢を3で割ることで算出される。30歳の人は午前10時といった具合。ぼくはおそるおそる電卓を叩いた。表示されたのは店の閉店前の時間だった。なるほど、と思った。そこでふいに高倉健のことを思い出し、電卓を叩いた。出てきた数字を見て思わず吹きだしてしまった

From summer to summa

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海の近くへ寿司を食べに出かけた
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ヨッパライ某は寿司を注文したが、日替わりランチがサンマの塩焼きだったので、ぼくはそれにした。サンマがうまくて、ご飯をお代わりしてしまった
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漁港近くのスーパーで天然ハマチを3匹、ハガツオを1匹買った。ハマチは3匹で1000円、ハガツオは500円
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海の見える丘に上ると、もうコスモスが咲いていた
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海は朧にかすんで、まるでソラリスの海のようだった
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屋上でバーベキュー。風が冷たく感じられた

フェイス・オフ

痩せましたね
店にいらっしゃった常連さんが口々に言う。
おとといまで、そんなこと一度も言われなかったのに。
実は昨日、あるものを取り替えたのだ

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某F少年オススメのセミフ・カプランオール監督の三部作から「卵」。この映画、なにかが違う。トルコの映画だからだろうか。DVDのメニュー画面もただごとではない。空中にぽっかり浮かんだ明朝体?の卵の文字がいきなりゲシュタルト崩壊を起こして謎のシンボルに化ける。明日は三部作の二番目「ミルク」を見る予定。メニュー画面が楽しみ