A LONG VACATION 2日目

130813_01
例によって二日目は皇徳寺店の大掃除。いつものようにオートパイロットモードをオンにして作業を開始する。昨日と違い、機械を分解したり、点検するといった、集中を要する作業がないのでこれで問題はない。オートパイロットモードをオンにすると、体は掃除をしたり、容器を洗ったりしていても、頭は別のことに使うことができる。とても便利なモードだが、フィジカルな記憶が残らないために時間の喪失感が大きい。あっという間に時が流れてしまう。
130813_04
年をとると時間の経過が早く感じられるのは、慣れ親しみ過ぎてモチベーションを失った一日がルーチン化し、オートパイロットが入りっぱなしになって記憶に残らないためだ。そういう人は、例えストレスは増えようともオートパイロットを解除しなくてはならない。
130813_03
と、意味不明なことを書いたところで今日一日が終わり、屋上で乾杯した。今日はスーパードライ。体を使うとビールがうまい。
130813_05
庭に水をまいていると、どこからか線香の匂いが漂ってきた。わが家には仏壇はないので、代わりに蚊取り線香を焚いてみた。

A LONG VACATION 1日目

そういうわけで本日よりA LONG VACATIONが始まったのだった。この仕事を始めて14年になるが、その一日目はいつも同じである。店の掃除と墓の掃除。つまり、わざわざこうして日記に書く必要なんかないのだ。
130812_01
お盆は明日からだが、墓の掃除に行った。だれもいないだろうと思ったが、先客が数人いた。桜島の灰が降らないせいで、掃除はとても楽だった。
130812_02
墓の掃除を終え、その足で店に向かい、大掃除を開始した。暑い。機械の煙突を外したりする簡単な作業が、とても苦痛だ。今年の暑さはいつもと違う。いつもはエアコン無しで機械の分解掃除を行うのだけど、今年の夏はクーラーを入れることにした。
130809_05
130812_03
作業を終え、屋上で乾杯。ちなみにエビス

土曜の午後

久しぶりに変人王A氏がやってきた。そしていつもの笑顔を浮かべ、
「自分でコーヒーをいれるのがめんどうになってきてさ」と言った。
「ふーん、年をとるとなんでもめんどうになってくるからね」とぼくが言うと、
「それに、自分でいれたコーヒーがうまかったことが一度もないんだ」と言った。
つまり、コーヒーメーカーが欲しい、というのであった。
冗談だろうと思っていたが、どうやら本気らしく、今まで見たこともない真剣さでコーヒーメーカーの説明書を読んでいた。ぼくは少し不安になった。いずれぼくも、コーヒーメーカーでコーヒーをいれるようになるのだろうか。

赤い花

130809_01
シソの種を植えたはずなのに、変な草が生えた。引っこ抜こうと思っているうちに、つぼみがついてしまった。しかたがないので、花が咲くまではそのままにしておこうと思った。
130809_04
今朝、赤い花が咲いていた。

星に願いを

130807_01
ぼくがまだロマンチストだった頃。
ぼくはいつも何か思いつめていた。
夜になると、だれもいない部屋でオルゴールのねじを巻いた。
星に願いを、という曲だった。
夜ごとそれを聞いていた。繰り返し聞いていた。
もう今はオルゴールのねじを巻くことはない。
星を眺めることはあっても、星に願うことはない。

20年前

130806_03

某珈琲店の駐車スペースにある配電盤。

130806_04

配電盤を開けると、床から130cmのところに、横一文字の細い線が見える。

130806_05

よく見ると、その線は泥が固まったものだ。
その日、近くの川から溢れ出た水はこの高さまで達したのだった。

130806_02

20年前、某珈琲店の界隈は泥水に浸かった。
「8・6豪雨災害」
なお、そのころはまだ某珈琲店は開業していなかった。

低気圧ボーイ

P8051008
予報どおり雨の朝だった。気をつけないと雨の日は陰気な写真を撮ってしまう。
130805_03
車は垂れ込めた雲の下を南に走った。
130805_02
130805_01
やはり気をつけないと陰気な風景に波長が合ってしまう。
130805_04
高原に上って雲の中を歩いた。雷が近くで鳴っていた。
130805_05
激しい雷雨の中を家に帰り着き、昨日いただいたスイカを食べた。またとない不思議なうまさだった。

スイカをめぐる冒険

130804_01
マーロウ君、さっきから気になっているのだが、その冷蔵庫の上にある丸いものは何かね。
男はカウンターから身を乗り出すと、新種の化石を発見した学者のように目を輝かせた。
130804_02_2
ジョーンズ、君は知らないのか。これはスイカという食べものだ。
私は冷蔵庫のスイカを取りあげ、彼の前に置いた。

ビールと星には秘密があるのです

夕食後、屋上でビールを飲んでいると海のほうで花火が上がり始めた。
どこだろう、卸団地かな。ヨッパライ某が言った。
卸団地の花火大会かもね。
ぼくはベンチに腰掛け、空を眺めていた。酒をあまり飲まなくなったせいか、缶ビール一つでいい気分になる。
ぼくはいつものように、つかみどころのない話をはじめた。
分かろうと近づいていくと、それは逃げていくんだ。やっとそれが分かったよ。
ヨッパライ某は聞くともなしに聞いていたが、話が終わったと知ると、先日テレビで見たというカバの話をはじめた。見かけはおとなしそうだが現地ではワニより恐れられている、という話だ。カバが獰猛なのは知っていたので、ただ頷いていたが、その後の一言が興味を引いた。イルカの祖先はカバだというのだ。ふん、そんなカバな。
あ、流れ星、とヨッパライ某が叫んだ。ぼくには見えなかった。
あ、でかい! ぼくは叫んだ。大きな流星が右手を流れた。ヨッパライ某には見えなかった。
二人で星空を眺めていると、西に傾いたさそり座から小さな光がぐんぐん上ってきた。
あれはなんだろう。点滅しないし、飛行機じゃないね。
ずっと目で追っていたが、天頂付近で見えなくなった。ワープしたのかもしれない。
あとで調べてみると、それはただの国際宇宙ステーションだった。