噴水

前回、肋骨にひびが入った時は4週間で完治した。今回も4週間で治るだろうと思ったのに、まだ痛い。寝返りを打つ時に目が覚めるせいで、眠りが浅い。休日の朝くらい、ぐっすり眠ってスッキリ目ざめたいのに

家にいるのが嫌なので車を走らせた。行先はどこでも構わない。夏なので南に走った

真昼の植物園。園の外れまで、坂を上り、坂を下る。カンカン照りのせいか、だれもいない。噴水の横で休憩。何か考えているようで、何も考えてない。水の音しか聞こえない

体重計?

20年近く使っていた体重計が壊れたので新しいブツを注文した。2300円。いま、説明書を読んでいるところ。体重計を買ったつもりでいたのだが、説明書には体組成計と書いてある。なんだこれ。ページをめくってみたが、よくわからない。

10年前、誕生プレゼントにもらったブツも体重計のようで違うものだった。これは体重を計るのではなく、落とすためのものだった

落書き

ニューヨークの病院の壁に書かれているという、患者の落書きを読んで、ぼくもそれなりに年をとったんだな、としみじみ思った。若いときのぼくが読んでも、ばかばかしく思えて読み飛ばしたに違いない

大事を成そうとして力を与えてほしいと神に求めたのに
慎み深く従順であるようにと弱さを授かった

より偉大なことができるように健康を求めたのに
よりよきことができるようにと病弱を与えられた

幸せになろうとして富を求めたのに
賢明であるようにと貧困を授かった

世の人々の賞賛を得ようとして権力を求めたのに
神の前にひざまずくようにと弱さを授かった

人生を享楽しようとあらゆるものを求めたのに
あらゆるものを喜べるようにと生命を授かった

求めたものは一つとして与えられなかったが願いはすべて聞き届けられた

神の意にそわぬ者であるにもかかわらず
心の中の言い表せない祈りはすべてかなえられた

私はあらゆる人々の中で最も豊かに祝福されたのだ

(ニューヨーク大学リハビリセンターの壁に書かれた患者の落書き)

痩せたカマキリ

朝、冷蔵庫から牛乳パックを取り出していると、ヨッパライ某が変なことを言った。外に枝みたいなカマキリがいるよ。ぼくは寝ぼけた頭で枝みたいなカマキリを想像してみた。むかし、ツイギーという痩せこけたモデルがお菓子のCMに出ていたが、ツイギーとは枝のことだった。痩せたカマキリか。かわいそうに。ぼくは少し悲しくなり、牛乳をレンジに入れてタイマーをひねった。しかしその後、想像上のカマキリは違う形になって像を結んだ。それはナナフシだった。ヨッパライ某に、それはナナフシだと思うよ、と言ってみたが、なにそれ、みたいな顔をしただけだった。外に出てみると、かわいくないムシが葉っぱにとまっていた。ちなみに左が頭。右が頭だったら、少しはかわいいんだけどね

限りなく透明に近い

夏を快適に、かつ楽しく過ごすには適切な小道具が必要だ。ビーサン、麦わら、花火、ソーメン、金鳥蚊取り線香、スイカ、ラテン音楽、ビール、etc、そして、ウォッカ。というわけで、ヨッパライ某に頼んで、いつもの安いウォッカを買ってきてもらった。冷蔵庫に果物があったら、それを入れて飲もうと思ったけど、なにもなかった

ブラジルみたいな夏

朝起きると机に2000円置いてあった。これはいわゆる一つの今日の昼食代なのだった。家人はどこかにタイ料理を食べに行ったのだ。ポケットに2000円突っ込んで車のエンジンをかけ、どこに行くかも考えず、車を走らせた。カーステレオのスイッチを入れると、先日iPodに入れたブラジル音楽が流れ始めた。このアルバムはなかなかすごい。何がすごいかというと100曲入って900円なのだ。一曲9円。いくら安くても選曲や演奏がスカだったら意味がないが、これがとてもいい。(こちらで試聴できます)今年の夏、あなたもおひとついかがでしょう? というわけで、近くの海で昼食をとり、砂浜をテキトーにうろついて帰宅するつもりでいたのだが、ノリのいい音楽のせいで、アクセルとハンドルがいうことを聞かず、車は勝手に南へと走ってしまった。

夏といえばやはりハワイ。遠くに見えるのはダイヤモンドヘッド

ハワイといえば007

はらが減ったので海の近くのレストランに入った。遠くに見えるのは硫黄島

ナントカのバジルソースなんとか

デッキでは、あちこちでネコが昼寝していた。生まれたばかりの子猫もテーブルのそばで寝ていて、もう少しで踏んづけるところだった

硫黄島の前を、変な形の船が横切っていく

船に書いてある文字をデッキに据え付けてある双眼鏡で読むと、CMA CGMと書いてあった

レストランの横にあるアロエ畑

団地の夏祭り

店から帰って駐車場に車を停め、玄関を開けると「屋上でビールを飲もうよ、花火が上がるらしいよ」と、ヨッパライ某の声。今夜は団地内の夏祭りらしい。屋上に上がり、花火が上がるのを待つ。が、なかなか始まらない。中止なのかもよ、と言って、階下に降りて夕食の準備を始めたところで、ドカン、という地響き。あわてて屋上に上がり、しばし花火見物。たまや~♪

火星の写真

風呂から上がって屋上に出ると、南の空に赤い星が不気味に光っている。薄雲が広がっているらしく、見えるのはその右にある土星、そして、かなり西に傾いてしまった木星。頭の上ではアルタイル、ベガ、デネブが鈍く光っている。15年くらい前の夏、この赤い星は、今と同じくらい輝いていた。なのに不思議なくらい、記憶にない。記憶が風景とともに残るようになったのは、ブログを書き始めてからのように思う。上の写真、スマホで撮ったんだけど、ひどいピンボケ。ピントが合ってる写真もあったんだけど、なんだかこの写真が一番気に入ってしまった

open

というわけで今日、梅雨が明けたんだそうです。そんなわけで、某コーヒー店のレジの上では、おなじみの火星人が風にゆらゆら

梅雨明けの記念に、一年間冷蔵庫に眠っていたフルーツみつ豆を開けました。これにラム酒を入れて食べると、ココロの梅雨も同時に明けるのです

太平洋は意外と遠いのです

朝、目覚ましは鳴らなかった。理由は簡単だ。昨夜、寝る前に目覚ましのスイッチを切ったのだ。というわけで、目覚めたとき時計は9時9分を指していた

カーテンを恐る恐る引くと、空は青かった。つまり晴れていた。梅雨は開けたのかもしれない。そういうわけで急に義務感が生じてきた。車の窓を全開にしてチューブとかビーチボーイズをフルボリュームでかけながら海に行かねばならない、という低レベルの義務感

ポットにコーヒーを詰めてエンジンをかけ、急いで高速に乗った。寝坊しなければタダの道を走ったのだが、ちょっと急がないと太平洋を眺めながらランチ、というわけにいかない。こんな場合、時間は金で買う

帰宅後、梅雨明けを祝い、屋上でビールで乾杯。もしかするとまだ梅雨は開けていないのかもしれないが