ウルトラマンは人間ではなかった

ドライブで目的地を確認するのにグーグルマップのストリートビューをよく使う。その際、車のナンバープレートや民家の表札、人の顔に、いちいちボカシがかかっているのを見て、こりゃまた大変な作業だな、と感心してた。ぼくはてっきり手作業でやってるのだと思っていたのだ。

しかし先日、近くの通りをストリートビューで見ててびっくり。看板の人の顔にもボカシがかかっている。そこで分かった。「なんだ、機械でやってるのか!」考えてみれば当たり前のことだ。しかしウルトラマンの顔はボカシてなかった。機械は看板と人間の違いは判らないが、人間とウルトラマンの違いはわかるのである

本との出会い

出会いはその人の人生を変えていく。人との出会い、本との出会い。最近、ぼくはある本と出会った。今日それを読み終え、すぐにまた最初から読み始めた。理由はショーペンハウアーが「読書について」で指摘しているとおり。この本はぼくにとって重要な本になる。この出会いによって世界は広がりを増し、変化する。


「反復は勉学の母である」。重要な本はどれもみな続けて二度読むべきだ。二度目になると内容のつながりがいっそうよくわかるし、結末がわかっていれば出だしをいっそう正しく理解できるからだ。また二度目になると、どの箇所も一度目とはちがうムード、ちがう気分で読むので、あたかも同じ対象をちがう照明のもとで見るように印象も変わってくるからだ。

ショーペンハウアー「読書について」より

because

朝起きて空を見ると、なにも言いたくないくらい晴れていた。こんな日はどこかでスパゲティーでも食べて、草原に寝転がってコーヒーを飲みながら日向ぼっこをするのがよさそうだと思ったが、念のため、ヨッパライ某に何が食べたいか聞いてみたところ、魚が食べたい、とのことだった

魚がうまいところ。今日頭に浮かんだのは、変な顔の犬がいる海が見えるあの店だった。ここの魚定食は、見た目はぱっとしないのだけど、味はバツグン。メニューに、期間限定ウニ丼定食、というのがあってちょっと悩んだのだけど、2500円もしたので、いつものように日替わり定食にした。1080円。とてもおいしかったです。

運転しながら、映画、ベンジャミン・バトン 数奇な人生、の主人公のことを考えていた。彼は何かを求めて旅を続ける。物でも、成功でも、安住でも、名誉でもない。彼にとって、かけがえのない何か。それを求め続けることで、彼は彼になっていく。ぼくも何かを求めて旅を続けている。人生は旅そのもの

イチゴの誘惑

お菓子担当のN君がケーキを持ってやってきた

ぼくがいただいたのはこれ。とてもおいしかったです

お菓子担当が貼り付けていったポスター。もうこんな季節なんですね。一年って、あっという間

根本的ディレンマな日々

「伝えたいことを伝えることができない」という問題は悲劇的だ。その悲劇の主人公、つまり、ぼくの場合、その、伝えたいことの構造に問題があることが最近読んだ本によって分かったのである。かも。以下抜粋

知識の探求に明け暮れたその生涯の終局に、ファウストが「われわれは何も知りえないのだということが、私には分かった」と言うとき、それこそ結論なのである。しかし、それは、この命題を入学したばかりの学生が自分の怠惰を正当化するために使う場合とは、まったく別の事柄である。この命題は、結論としては真理であるが、前提としては自己欺瞞である。
この点に関して教育の問題は、根本的ディレンマを持っているのではないでしょうか。つまり、みずからの深い実存的「経験」にもとづいてはじめて定義できる事柄を、教育者は、未経験な次の世代に、あらかじめ「結論」として教える立場にある。
すなわち、ある認識は、その中でこの認識が獲得された実存から切り離されることはできない。のです。

ダンスダンスダンス

天気が良かったのでドライブを兼ねて山の上の美術館に行ってみた。

まだ見たことのないモノ・コトを世の中に発表していく「Rhizomatiks Research」とかいう、なんだか難しそうなのをやっていた。

ヘッドホンをかぶり、不思議な音楽を聴きながら光の航跡をたどる。ヨッパライ某は、E.T.みたいだったね、と言った。ぼくも同じことを思ったので、これこそE.T.だと思った

これが一番おもしろかった。三方の壁と床に投影されたCGの女の子たちが空間を踊りまくる。できたらお酒を飲んで、ちょっと酔って、一緒に踊りたい。かも

ウルトラマンは空を見つめ、M78星雲に飛び立とうとしていた

昼食はいつものように東洋のナイアガラまで走り、茶屋でナイアガラ定食にした。ここの鯉こくはとてもおいしいです。

ソフトクリームを食べているおばさんがいた。ぼくは食べる気になれなかった。なぜかここではソフトクリームのスイッチが入らない

発電所は半分沈んでいた

愛のおのずから起るときまでは、ことさらに呼び起すことも、さますこともしないように

雅歌 3:5