人生は時にフィーバー

草取りという作業は結構奥が深く、論文にすると400字詰め原稿用紙300枚くらいになる。たとえば、玄関に植えてあるカシの木から落ちたドングリが芽を出し、根を地中深く伸ばしていて、それを1本引っこ抜くのにかかる仕事量が約50ジュール、それが20本、ジシバリが縦横に根を張って、それを引っこ抜くのに20ジュール。こんな具合に書き連ねていくと仕事量の計算だけで10枚は書ける。

数日前は、この忌々しいドングリを引っこ抜くのに感情的になってヒートアップし、気がついたら熱中症になっていた。もの言わぬ相手に感情的になると、ろくなことがない。昨日はついに熱を出し、唇はひび割れ、熱を測ると37.5度。お客さんに勧められて、めったに飲まない薬を購入。これを飲んで寝た。今日もまだ熱っぽい。体を冷やすのにいいかもしれないと思って、冷凍室に保存してあるカルミンを取り出し、それを食べたところ、スースーして実に好適、ベストチョイスだった。熱中症にカルミン。なお、もう売ってません。

(参考動画) もの言わぬ相手に感情的になる人

もう寝ます

昨日は休みだったので庭の草取りをした。ぼくはよく思う。この草たちが、もっと美しく、上品で、行儀よく生えていてくれたら、ぼくはキミたちを抜いたりはしないだろう、と。昭和天皇は「雑草という草はない」と言われたそうだが、ぼくも同感だ。心優しいぼくはこの名も知れぬ草たちをほんとうは抜きたくはない。しかし、放っておくと、この家の持ち主は無精者だな、という、実に正確なレッテルを貼られてしまう。いや、もう貼られてしまっている。で、何を言いたかったかというと、昨日の草取りのせいで、ぼくは軽い熱中症にかかってしまったのだ。もう少しでぶっ倒れるところだった。いまだに頭がふらふらする。脳みそが少し煮えてしまったのだ。というわけで、もう寝ます

ラジオはテレビより近い

聞くかどうか迷ったんだけど、ヒマだったので聞いてしまった。意外だったことが二つ。一つ目は、ぼくは村上春樹の声を知っているつもりでいて、実は知らなかったということ。二つ目は、彼の声に、上手に年をとった男特有のリズムと色気が備わっていたこと。ぼくがこれまでイメージしていた村上春樹は、早口で甲高い声でしゃべっていたが、ラジオの向こうの村上春樹は、落ち着いたバーのカウンターでウイスキーを飲みながらしゃべっているように感じられた


スピーカーの音をマイクで拾ったので音は悪いです

あなたホラ、なにか書いてあるわよ

盆と正月は恒例、わが家の大掃除。ぼくの担当は風呂場と台所と庭と屋上と…etc。というわけで、ヨッパライ某にカビキラーの予備を買ってきてもらった。袋から出すと、ボトルにデカいステッカーが貼ってあって、何やら書いてある。

お母さんがやってもらってうれしい家事は!?
1位 お風呂のカビ取り掃除!!

これ、だれが読むんだろうね。

2003年の夏

2003年の火星大接近は21世紀最大の大接近であった。その頃はまだフェイスブックもブログもなかったが、当時の模様は某コーヒー店のホームページに開設された掲示板に投稿されていた


見よ、あれが火星だ

子供 とーちゃん、火星ってどれさ?
  ふん、お前は何も知らんのか。学校でナニをやっとるんだ。
子供 とーちゃん、もったいぶってないで早く教えてくれよ。
  ほら、あの赤いのがソレだ。アキコ、花形にもちゃんと教えとくんだぞ。あいつは理科が苦手そうだからな。

2003/06/11(Wed) 23:59

火星も遠かった

望遠鏡をベランダに出し、火星の観測。倍率を上げて観察するのだけど、写真で見るような火星の模様は、あるようにも見えるし、無いようにも見える。もう少し空が暗く、クリアだったら、たぶん、見えると思う。写真は接眼部にスマホを押し当てて撮ったもの。

いくら望遠鏡を覗いても赤い粒しか見えないのだけど、これがあの火星だと思うと、けっこうワクワクする。ビールは生がいいし、火星もナマがいい。写真で見る火星とは別物だ。

走れ、八月の男

光る海、光る大空、光る大地。
毎日、ホントに暑いですね

地球大接近

今宵、火星人たちは地球に望遠鏡を向けて楽しんでいるに違いない。ニュースでは「15年ぶりの地球大接近」を大々的に報じたことだろう。火星人はヒマなのでそういう役に立たない話題でも盛りあがることができる。一方、地球から火星を眺めるつもりだったぼくは(もちろん缶ビール片手に)、今宵、一人さびしくパソコンに向かっている。迷惑なカメ台風が近くをうろついているせいだ。今夜は望遠鏡を火星に向け、写真を撮影する予定にしていた。そのためにamazonで器具も調達していたのに

夏に読みたくなる本の一つにブラッドベリの火星年代記がある。これはSFに分類されるのだけど、内容は壮大な抒情詩といった趣。ちょっと枯れた大人向きの、切ない物語。いや、絵本かな。絵はないけれど

使えるけど趣味の機械とはいえない

お昼過ぎ、あたりが暗くなってポツリポツリ雨が降り始め、やがて雷雨になった。お客さんが帰られ、手が空いたので、カバンからICレコーダーを取り出し、外に出て雷の音を録音した。安いちっぽけなレコーダーなのに、ちゃんと録音できる。ん10年前、ぼくは生録に凝っていて、波の音や雷、花火の音を録音し、それをステレオ装置で聞いて楽しんでいた。明るいとは言えないが、今思えば悪くない趣味だったと思う。

前述のICレコーダーで録音した今日の雷の音。歪むことなく、ちゃんと録音されている。

その当時使っていたテープレコーダー。重さ5.8kg。これにマイクを2本つないで、海や山をうろついていた。ちなみに今日使ったICレコーダーは54g