カメムシの逆襲

カメムシが一週間くらい前から洗面所の天井に張り付いていた。さわらぬカメにたたりなしという古くからのことわざに従い、見てみぬふりをしていたのだが、さっき見たらいなくなっていた。と思ったら、なんと、洗面所の入り口の真上に移動していた。まずい。扉を開けたときの振動でポトッ、と頭に落ちてくる可能性が高い。間違って手ではたこうものなら心臓麻痺レベルの異臭をお見舞いされること必至である。近くに立てかけてあったデッキブラシを使い、恐る恐る掬い取ろうとしたが、急に暴れだし、ブーーンと音を立ててぐるぐる飛び回ったあげく整理箪笥に積んであったタオルに着地した。死ぬほどびっくりしたぜ。言うまでもないが、タオルに載ったカメムシには家の外に出て行ってもらった。

ロケットの秋

昨夜は雲一つない絶好のロケット日和だった。ぼくはカメラの設定を済ませ、安心し切ってカウントダウンが始まるのを待った。発射は日をまたいで25日の午前1時5分。発射10分前に屋上に上がり、カメラを南に向けセットした。げげっ!なんと南の空は雲に覆われているではないか。いつの間にやってきたのだ、この忌々しいB型雲め。
シャッターを押す元気も消え失せてしまったが、せっかくこんな夜中まで待ったのだから、と、シャッターを押した。ぼくをかわいそうに思ったのか、時々雲間から姿を現してくれた

上の動画を静止画に分解し、比較明合成ソフトで合成しました

コーヒー一杯分の支援

Wikipediaを頻繁に使う。大変お世話になっている。数日前から、例の「お願い」が出るようになった。気の小さいぼくは、このお願いが気になってしょうがない。使うたびに「お願い」されるので、ついに、コーヒー一杯分300円と手数料35円をクレジットで支払った。で、どうなったかというと、「お願い」が出なくなった。

店のパソコンで支払ったので、自宅のパソコンではまた「お願い」されるのだろう、と思ったが、出なかった。ブラウザを同期させているせいかもしれない。ためしに違うブラウザを立ち上げたら、再び「お願い」されてしまった。(上の画像)

支払いを済ますと一通のメールが届いた。読んでみておもしろいな、と思ったのは、中ほどにある「意外に思われるかもしれませんが、寄付しない理由で多いのは金銭的余裕がないためというものです」というところ。役に立たないからではなく、余計な金は使いたくないから。ケチなだけよ、と。ここは欧米ならではのジョークと受け止め、クスっと笑うべきところなのか。


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キャサリン

ウィキメディア財団 最高経営責任者兼事務長
キャサリン・メイハー

キャンドル

今日は家族のだれかの誕生日。今でもローソクに火を灯すと、なんだかワクワクする。こどものころ火遊びが好きだったせいかもしれない。

オスカーワイルド「自然は芸術を模倣する」

昨日、山の上の美術館で石鹸の作品を見ていた時の話。ぼくが写真を撮っていると、近くにいた係の人が「これ、石鹸なんですよ、初めのころはとてもいい匂いがしてたんです」へええ~、石鹸!と、ぼくが目を丸くしていると、「ええ、この作家さんは、私も石鹸にされてたかもしれないんです、って話してました」 え?それ、まさか…ナチスとかアウシュビッツに出てくるあの石鹸の話ですか?と聞き返してみたが、具体的なことは知らない様子だった。
話を聞いた後でもう一度その作品を眺めてみた。驚いたことに、それはさっき見た、積み重なった石鹸、とは全く異質の何かに変化していた。
家に帰った後でこの作品について調べてみたところ、作家さんのインタビュー記事にそのことが触れられていた。


–外国での展覧会は。

2014年から15年にかけ、チューリッヒ(スイス)、クラクフ(ポーランド)、ハレ(ドイツ)でやりました。アウシュビッツに近いクラクフの現代美術館は、映画「シンドラーのリスト」にも出てくる工場をリノベーションしたもので、ナチの石鹸の話から、人が使った石鹸を積んだ作品を造りました。

3年過ぎたら有料なのです

秋なのに真夏のような日々が続いている。仕事を終え、店じまいをした後で父のところに寄ってみた。暑さでぶっ倒れてるかもしれないから。父は元気だった。帰ろうとすると、「洗濯機を見てくれないか、水が漏れるんだ」という。洗濯機の下に水たまりができていた。排水口にゴミが詰まってるんだろうと観察するが、異常はない。結局、洗濯機をひっくり返して中を見てみることになった。

排水パイプがゆるんでるんじゃないかと見当をつけて見てみるが、きっちりはまっていてびくともしない。本体を分解するのも面倒だし、専門家に任せることにした。たしか長期保証がついていたはずだが、と保証書をみると3年間の無料保証がついていた。売上日は2016年9月12日。今日は何日だっけ・・・9月13日。

残念ながら修理は有料だ。なんだか悔しいので、もう一度念入りにパイプを調べてみた。するとパイプの一部に小さな亀裂を発見!ここから排水が漏れていたのだ。父に、2~3日洗濯機が使えないけどいいかな?と聞くと「オレはすることがないから洗濯が唯一の楽しみなんだ」とさびしそうにいう。スマホを取り出し、近くの電気屋に電話した。何時まで開いてますか? 9時までです。時計は8時半を指していた。ぼくは車を飛ばし、排水パイプを買ってきた

とんぼの海

どこか海の見えるところで昼食にしようと思った。たまには東に走り、太平洋に浮かんだ雲を眺めながら食べるのもいいな、と考えたが、夕方にヨッパライ某の歯医者の予約が入っていたのを思い出し、あきらめた。それまでに帰ってこれる自信がない

しかたがないので、いつものように東シナ海を眺めながら食事のできるところを探した。地図で海に面した店を探していくと、おもしろそうな店が見つかった。しかも月曜日も開いている。たどり着いてみると、なかなか素敵なロケーションだ。鉄条網に設置された監視カメラの放列が続く松林の林道を抜けると、そこは海。こんなところに食堂があるんだろうかと、キツネにつままれたような気分で見まわすと…あ、あった!

「左手にポツンと浜の茶屋」 読み人知らず

車をとめ、外に出ると、すごいトンボの大群。目の前が海なので、ここで堰き止められているのかもしれない

「蜻蛉の海には出でずここに群る」 山口誓子

とってもおいしかったです。特に焼き魚

帰りに小さな漁港に寄って廃墟などを見て回った。ここには凝縮された時間が微睡んでいる

冷たいものが食べたくなったので、港町にあるジャズ喫茶でシロクマ。とてもおいしかったです