汝と出会うために

ゴーギャンの作品に「われわれはどこからきたのか われわれはなにものか われわれはどこへいくのか」という有名な絵があるんだけど、この一見素朴な疑問を正面切って考えるとたちまち頭がチクチクしてくること請け合いだ。先日図書館から「庭とエスキース」という、写真と著者のモノローグによるドキュメントを借りて読んだが、この著者も同じような疑問にとらわれている人にみえる。自分とは何者なのか。北海道の原野に広い庭を造り、そこで自給自足の生活を送っている一人住まいの老画家を訪ね、その生活ぶりを写真に撮らせてもらう。著者が老人に質問をする。なぜ絵を描くのですか。などと。老人の反応は、著者と同じく、自分とは何者か、を問い続けて生きてきた人であるらしく、なかなか深く、味わいがある。マルティン・ブーバーは「我と汝・対話」で、人は「汝」と出会わなければ「我」と出会うこともない、と言っている。未知の他者と出会わなければ、未だ知らない自分自身に出会うことはできない。著者は図らずも「汝」と出会う機会を得、自分とは何者か、という深い疑問の手掛かりを手に入れたようにみえる。そういえば、映画ブレードランナーに出てくる人造人間レプリカントは、自分の出生にかかわる懐かしい思い出の写真を持たせることで安定する、という設定になっていた。当然ながら、工場で製造される人造人間は、子供の頃の懐かしい思い出はもちろん「われわれはどこからきたのか われわれはなにものか われわれはどこへいくのか」という深い疑問を持つことはできない。思えば切ない話だ。

黄色信号

不調に陥ったパソコンをどうするか。ハードディスクを調べたところ、やはり不良セクタが発生していた。システムファイルが壊れた原因はこれかもしれない。ハードディスクを取り替えれば、あと数年は使えるだろうが、10年使ったことだし、新しいパソコンを買ったほうがよさそう。

そろそろフリーズ

自宅のパソコンで写真の編集をしていたらパソコンの動きがおかしくなり、ついにフリーズ。10年使っているし、そろそろ換え時かな、と思った。パソコンのふたを開け、問題の起きそうなところをチェックしたが、よくわからない。コードを元通りつないでスイッチオン。やはりだめ。使っているうちにフリーズする。
再起動すると、なぜかしばらく調子よく動く。でも時間がたつと、だんだんおかしくなる。もしかするとシステムファイルが壊れているのかも、と思い、システムファイルチェッカーを起動させてみた。DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealthとsfc /scannowをコマンドプロンプトで実行。すると、sfc /scannowのほうで以下のメッセージが表示された。
「Windows リソース保護により、破損したファイルが見つかりましたが、それらは正常に修復されました。」
おや?なんだか、いい具合になったみたいかも。というわけで、今のところフリーズする気配もなく、ふつうに使えてます。でもあと10分くらいしたらフリーズするかも。

黄色いごはん

今日の弁当は昨夜ぼくが作った夕食の残り。タイカレーにサフランライス。うわさによると、カレーもサフランも記憶にいいんだって。今まで気に留めなかったことが、いろいろ気になってくる年頃なのです

黄昏のメロンパン

お客さんからいただいたメロンパン。久しぶりに食べた。でもメロンの味はしなかった

お客さんからいただいたシクラメンが咲いた。4年以上、水しかやってないけど元気です

午後、写真美少女がコーヒーを買いに来たので、今こんなのを読んでるんだ、と本を渡すと、あら、あたしも読むつもりで読書リストに入れてるよ、ほら、と、アプリに記入したリストを見せてくれた。この写真家はね、カメラを使って匂いを嗅ぐんだ、とぼくが言うと、あたしだってカメラで匂いや香りを写すわよ、と、当りまえのように言葉を返した