たまには、ってことで仕事の合間に新約聖書(ルカ書)を読んでいた。いうまでもなく新約聖書はイエス・キリストの生涯、言動が記された書物。まだ読んだことのない方も多いだろう。でも、もしあなたが洋画や洋楽が好きなら、読んでおいたほうがいいと思う。なかなかおもしろいし、感動もする。かも。
さて、コーヒーを飲みながらルカ書を読み進んでいて、あれ?と思った。それは、イエスがパラダイスについて説く場面なのだが、そのパラダイスの有様が、脳科学者の茂木健一郎さんがよく口にする「クオリア」とよく似ている、と、思ったからだ。そう思った瞬間、イエスの荒唐無稽とも思える一部の言動が、何の違和感もなく、すんなり頭に入るようになった。ウルトラマンはM78星雲からやってきたが、イエス・キリストはクオリアの国からやってきたのである。クオリアは物質ではないし、それらが惹き起す現象でもない。ならば何か。それは、われわれが地の物だから分からない。のである。イエスとわれわれは、思考の向きがまったく逆なのだ。イエスはクオリアに属する立場からこの物理世界を眺めている。われわれはその逆だ。それがわかれば、彼の言動が科学的な態度そのものであることがわかる。イエスはわれわれの眼には奇跡に映ることを、あたりまえにやってのける。当然だ。われわれは地の者なのだ。この物理世界が、クオリアを反映する装置として便宜的に作られたとするなら、魂の不滅もパラダイスも理の当然となる。クオリアを究明すれば、パラダイスを証しすることになったりして(笑) そういえば茂木さんは、マタイ受難曲が好きだと言っていたっけ。
知ったかぶり男は今日も行く
昨日は一日中雨だったが、今日は朝からスカッと晴れている。いわゆる、絶好のサボリ日和だ。サラリーマンの頃はよく仕事をサボったものだった。だが、自分で仕事を始めた今も、よくサボる。こんな天気のいい日に仕事をするなんて。というわけで、お客様がいなくなると、カメラ片手に店から抜け出す。店に戻ると、中でお客さんが待っていることもしばしば。これでいいのだろうか。ぼくが社長だったら、そんな社員は首にする。今日も、外で写真を撮って店に帰ると、お客さんがちょうど中に入ろうとしているところだった。
「あ、ちょうどよかった、あの花の名前を知ってたら教えてください」
と、ぼくは言い、お客さんを連れ、となりの家の向こう側に咲いている黄色い花のところに行った。
「モッコウバラ、ですね、これは」
彼女は、にこやかに言った。
「へぇ~、詳しいですね」
ぼくは言った。じゃあ、これ知ってますか?と、隣の家の玄関に咲いている花を指差した。
「なんでしょうね、分からないわ」
彼女は首をかしげた。
「これはオガタマといって、バナナの匂いのする花なんですよ」
ぼくは得意になって言った。
ふーん、と言って、彼女は花に顔を寄せた。
「ほんとだ、いいにおい」
「俗に、バナナツリーって言うらしいですよ」
このまえ憶えたばかりの知識であったが、ずっと昔から知っているような口ぶりでぼくは言った。ぼくはいろいろ知っているフリが得意なのだ。ところで皆さんは、下の写真の右側にある青い花を知っているだろうか。もちろんぼくは知っている。去年の今頃、変な名前で覚えにくかったのを必死で覚えたのだ。知ったかぶりはけっこう大変なのである。
ぼうふら
玄関の脇に置いてある手水鉢にボウフラが20匹ほどいる。
ちゃんと数えたわけじゃないが、多分、それくらいいる。
ひまがあれば、ぼくはボウフラを見ている。
ボウフラはおもしろい。あの動きがすごく良い。
もし、欲しければ、分けてあげてもいい。
きっと、あなたも気に入るだろう。
(店まで取りに来られる方に限ります)
風のない夜
A spoon full of sugar
昨日は天気も良く、ちょっともったいなかったけれど、家で本を読んでました。家人が雑用で外出してたので、読書の合間に乾いた洗濯物を取り込み、布団にカバーをかけたり、洗濯物をたたんだりしてました。音楽をかけながらやると、なかなか楽しい仕事です。でも、たまにやるからおもしろいのであって、毎日気持ちよくやれるか、というと、ぼくには自信がありません。洗濯物をたたみながらぼくはフト思いました。親が子に教えなくてはならないことは色々あるだろうけど、楽しく毎日の仕事を片付けるための呪文を教えておかないと、子供は辛い人生を送るだろうな、と。それは、たとえば、子供の前で、おもしろそうに、楽しそうに、まるで魔法をかけるように、おいしい料理を作ったり、パリッとアイロンをかけたり、上手に買い物をしたり、器用に針仕事をしたり、テキパキと洗濯物をたたむ、といったことじゃないかな、と思ったのです。
映画、メリーポピンズで、彼女はこういってました。
In every job that must be done, there is an element of fun.
しなきゃならない全ての仕事には楽しみの要素があるのよ。
天井の穴
ぼくの焚火
無性に焚火をしたくなるときがある。
今日がそうだった。なんというか、
自分の中で、なにかが乾いてしまった感じがして。
たぶん、海に行って、ずっと波の音を聞いていればよくなる。
いつもはそうしているのに、ひと月くらい海に行っていない。
雨の中で焚火をしたことがある。
頭が空っぽになって、交響曲を聞いているような感じだった。
いつかまた、雨の中で焚火をしたい。
この前、庭に穴を掘って、人の目に触れないように焚火をした。
穴の中でめらめら燃えている炎を見ていたら、
へんな言い方だけど、ぼくは何かにつながった。
ぼくはぼくでなくなり、すべてがぼくになった。
焚火がしたい。
ぼくが死んだら、ぼくはぼくの体を大きな焚火で燃やしたいと思う。
ケナゲなオレ
ここ数日、疲れている。新しいお客さんが多いせいだと思う。常連のお客さんとは友達のような感覚で話すので、あまり疲れない。でも、新しいお客さんとはそうはいかない。とても気を使う。今の時期は新しいお客さんが急増する。たぶん、異動のせいだ。新しいお客さんのほとんどが、新しい職場の方の紹介でいらしている様子だから。昨日に引き続き、今日も多かった。というわけで疲れている。疲れているのに、まじめにブログを書くオレって健気。昨日はサボったけど。
あなたに会うために生まれてきた
白い箱から出てきて、きみはぼくと初めて対面した。
「はじめまして。誕生日おめでとう」
きみは微笑んで、ぼくにそう言った。
ありがとう。
ぼくはうやうやしくお辞儀をした。
去年に引き続き、Oさんの手作りケーキで誕生日を迎えた。去年はずいぶんたくさんのろうそくを立てた。今年は若くなった分、ろうそくも少なくなった。
BDプレゼント
今日は誕生日だった。家族からプレゼントをもらった。
メタボ予防だそうです。ありがとう。
P.S.
酒を飲んでから載ると、トリップできることを発見した。