今年もアの人がアのポスターを持ってやってきた。
ぼくの空、君の空
ほんのちいさなできごとに
人の夢の中で風呂掃除をすることもある
夕食のあとでヨッパライ某が言った。
あたし、変な夢を見たよ。あたしたち、ジャングルの中の廃墟ビルに住んでるの。
へ~、そ~。
で、何か食べ物を探しに、サルになって出かけていくの。
ほ~、おれ、サルと結婚したんだ。
ジャングルの中で、サルたちと話して、食べ物のありかを聞くの。
ふ~ん、きみって、ほんとはすごいのかも。
食べ物を調達して家に帰ったら、あなたが一生懸命風呂の掃除をしているの。
生まれいずる悩み
ビールの泡
空想と科学の間はバナナいろ
白いレギンスとエル・スール
去年の今頃のことだ。ぼくはイオンの2階で白いレギンスを買った。北海道旅行のためだ。白いレギンス(別名モモヒキ、またはデコンバッチ)については、それまでぼくは一度も愛用したことはなかった。しかし、この冬の寒さはやはり異常だった。ぼくはその寒さに耐えられず、ある寒い夜、ついに白いレギンスをはいてしまった。以来、白いレギンスは、ぼくの素肌にピタリと貼りつき、二度と離れなくなってしまった。しかし、ディズニー映画の終わりが常にそうであるように、呪文が解かれる日は必ず来るのである。
ところで、これを書いていたら、あの映画がまた見たくなった。もしかすると某F少年が衝動買いするような気がする。
夜のアンテナ
位相の回転する会話
昨夜、食卓に皿が並ぶのを待つあいだ、ぼくは絆創膏をはがしたばかりの右手の傷を眺めていた。数日前、洗濯機の修理をしていて手が滑り、部品の角で切ってしまったのだ。するととなりにいた息子が、それ、どうしたの?ときいてきた。洗濯機を修理していて手が滑ったのだ、と言うと、ふーん、治った?と言うので、ぼくは傷口を見つめ、心配するほどじゃない、と言おうとしたが、向かいに座った妻が、完璧になおったよ!すごいよね。と言った。すると息子は、ぼくには洗濯機なんか直せないよ、と言った。