明日は敬老の日なんだそうだ。敬老の日なんて永遠に他人事だと思っていた。ぼくが老人になるなんて。数年前のある夕食時のこと、ぼくは食卓からキッチンにいる娘に向かって、おい、さじを取ってくれ、と言った。すると娘はきょとんとしてこちらを見ている。子供の頃、年寄りの使う言葉が分からなくて困ったことがあったが・・・それとおなじ事が起きたのだった。
マリモ日記その10
仕事男の作品
東京、国立新美術館の展示室。仕事男の作品も展示中
今年のテーマは「国際森林年」
日本は特に森を歩くことを具体的な行動目標にしているようです。
来年3月、巡回展が鹿児島にもやってきます。
バハハーイ
これを見よ
一週間ほど前の話である。カウンターを挟んで、常連A氏、B氏と、この夏、シロクマは食べたか、花火はしたか、海に泳ぎに行ったか、蚊取り線香は焚いたか、という話をしていたところ、A氏が、マスターはどこの海で泳ぐんですか、と聞いてきた。吹上浜だ、吹上砂丘荘の裏だ、と言うと、A氏はにわかに色めいて「えーっ、あそこは遊泳禁止ですよ!泳いではイカンのですよ!」と叫んだ。そこでぼくは「ちがうよ、あそこは、遊泳は危険です、という看板が立ってるだけで、禁止じゃないよ」と言った。するとA氏は「ふっ、何も知らないんですね、あそこは遊泳禁止です。看板にもそう書いてあります」と、勝ち誇ったように断言した。するととなりにいたB氏もニヤニヤしながら「ええ、あそこは遊泳禁止ですよ、泳ぐのはバカです」と、うれしそうに言った。ぼくがこの写真を撮ったのはこういうわけである。
ナウイ男
男の風景
灰の降る日は頭痛がする
2100万年前の出来事
仕事から帰ってリビングのドアを開けると、「チョーシンセーバクハツ、ソーガンキョー!」と、ヨッパライ某が振り向きざまに叫んだ。続いて奥にいた娘が「大熊座で超新星爆発があったらしいよ、双眼鏡で見えるかも」と翻訳した。というわけで、書棚の奥で永い眠りに就いていた双眼鏡をたたき起こすことになった。独身のころ、星野観測のために購入した明るいF値を持つ双眼鏡だ。ケースから出すと、思った通り派手にレンズが曇っていた。ぼくはレンズクリーナーで曇りを取り除き、本来の性能を発揮できるようにした。次に、超新星の位置を確認するためにネットで検索した。M101の中に現れたことが分かったが、同時に今夜のような満月の夜には小型双眼鏡の手に負える相手でないことも判明した。それを話すと、ヨッパライ某はまるで希望の星が消えたようにがっかりした。とりあえず屋上に上がり、大熊座のミザールとアルコルの逸話などを解説し、それを双眼鏡で見せてやった。見えた!と言って喜んでいた。超新星は、その上の辺りだよ、と言うと、しばらく双眼鏡で探していたが、見えない、と言った。おそらく彼女の頭には花火が爆発したような風景が浮かんでいたのだろう。