中学校では、毎朝「生活の記録」という日誌と、英語、漢字の書き取りノートを提出することが義務づけられていた。「生活の記録」には、勉強を何時間したか、就寝と起床の時刻を記すことが義務づけられていた。最初の頃は、就寝時刻を午前3時半から4時、起床を午前7時と正直に書いていた。勉強時間は、塾を含むと毎日9時間くらいになった。僕は担任の先生から呼び出され、「頑張るのはいいが、これでは身体を壊す。もう少し、効率的に勉強して、最低8時間は寝るようにしなさい」と言われた。僕は「はい。わかりました」と答えて、担任の先生の言うことを聞く振りをしたが、生活習慣を改めるつもりにはならなかった。
これは佐藤優さんの自伝ノンフィクション、「先生と私」の一場面。ぼくはこれを読んでいて古い記憶がよみがえり、思わず感慨にふけってしまった。ぼくも佐藤さんと同じように、中学生の頃、「生活の記録」を毎朝提出していた。そして佐藤さんと同じように担任の先生から職員室に呼び出され、職員室の常連となっていた。ぼくも最初の頃は正直に書いていた。しかし、正直に書くと決まって職員室に呼び出され、勉強の時間が少なすぎる、遊ぶ時間をもっと減らしなさい、と言われるのだった。ぼくは「はい。わかりました」と答えて、担任の先生の言うことを聞く振りをしたが、生活習慣を改めるつもりはなかった。
火星と月
ちょっと変身
ぼくの時計は少し遅れているのです
白い英語の文字はもう見たくない
ネオ一眼デ・ビュー
雷雨
3月30日の日曜日