流星

140521_01 屋根の上に寝転がって友人と星を眺めた。学生時代の話だ。いくら話しても話は尽きない。夜は更けていく。あ、流れ星。ぼくが叫ぶ。え、どこ? 友人は急いで夜空を見回す。でも、とっくに消えて跡形もない。あ、とぼくが叫ぶ。流れ星だ。友人はあわててあちこちに目をやる。なにもない。視力は彼のほうが良いのに。数年前、彼が鹿児島に帰ってきたとき懐かしそうに言った。今でもよく思い出すよ、屋根の上に布団を敷いて二人で星を眺めたよな。そこでぼくはあの時のことを思い出して言った。ところでお前、流れ星を見たことあるのか、と。いや、まだない、と彼は苦笑いした。

写真は今朝の太陽。たぶん彼はこんな太陽も見たことがないのだろう。視力が良くても見えない人には見えない

夏が始まりはじめた

140520_02 お隣の県からスイカが届いた。昨年より4日早かった。まだ肌寒くて食べようという気にならない。調べてみると昨年は6月2日に食べている。今年はいつになるだろう。スイカには冷蔵庫でしばらく眠ってもらうことにした。

14歳の出会い

村上春樹さんの、女のいない男たち、を読み終わってふと思った。自分の影を意識したのはいつだっただろう、と。この短編集に出てくる女性たちは、相手の女性に映し出された、主人公自身の中に棲む永遠の女性たちだ。物語はそれを強調するように描かれている。男に生まれた春樹さんがたぶんそうであるように、同族のぼくも、女性の、つかみようのない、あの人間離れした実体のなさに頭を悩ませている。つかみようがなくて当然なのだ。彼女たちは自分の中にある幻なのだから。(ユングの意見に従うなら)男たちは早めに作戦を変更する必要があるのだと思う。

スイッチオン

140511_01 やってきました、あの季節が。と、ゆーわけで、ドキドキしながらリモコンのスイッチをオン。なんでドキドキなのか、とゆーと、15年も使っているので、スイッチを入れてもシーンとしてるんじゃないかと心配しているわけです。でも、ちゃんと動いて冷たい風が出てきましたがよ。あーよかった。と、ゆーわけで、いつもの一句をば。

クーラー入れて夏がクラー

気になる木

140505_12 ドライブ先で、すてきな木に出会うたびに、よーし、いつかこんな木を庭に植えるぞ、と決心する。が、まだひとつも実現していない