お昼前、沖縄から年越し用のそばが届いた。今日で今年も終わりだというのに、なんだかそんな気分にならない。でも、こういうブツが届くと、そうか、今年も今日までなのか、って実感がわいてくる

昼食は息子が作った魚肉ハンバーグと目玉焼き
大晦日の空は白く煙って、風が強かった
沖縄そばで年越し
起床9時。顔を洗ってダイニングに降りるとだれもいなかった。ヨッパライ某は買い物に出かけたようだ。ポットのコーヒーをレンジで温め、屋上のテーブルで読書。会話の口調を整えるため、毎朝整った文体の本を読む
昨日、墓所に行く前に寄った花屋にアーティチョークの苗が売ってたので買ってきた。これは学生の時に読んだ、伊丹十三、ヨーロッパ退屈日記にカクテルのつまみとして登場する大型のアザミ。若いつぼみを食用とする、ヨーロッパの春野菜。いつか食べようと思いつつ、機会がないまま、すっかり忘れていた。
ヨーロッパ退屈日記の「カクテルに対する偏見」に続く「おつまみ」の項に、エスカルゴと並んで件のアーティチョークが述べられている。以下抜粋
アーティショーというものがある。英語でいうとアーティチョークである。(中略)これを二十分ばかり茹で、次に冷蔵庫に入れて冷やすのである。これで調理は終り。小皿にオリーヴ油を入れて、これにレモンを少々絞り、ブラック・ペパーをたっぷり、塩を少量振りかけてドレッシングを作る。食べ方、などといっても格別のことはない。アーティショーの葉っぱを、外側から順に一枚ずつむしってはドレッシングにつけて食べるのである。ただし食べるといっても、葉っぱの一番根元のところに少量の柔らかい肉があるだけだから、葉っぱの真中あたりを歯でくわえ、葉っぱの先端をつまんでしごくように引き抜くのである
というわけで苗を買ってきた。今日は午後から雨とのことで、明日か明後日、天気のいい日に大きな鉢に植え替える予定。大きく育つといいな
続いて年末恒例のキッチンの掃除。タイル、システムキッチン、冷蔵庫などに洗剤を吹き付け、ナイロンたわしでゴシゴシこすり、きれいな布で拭き取る。腕が痛いせいで3時間以上かかった。昼食は昨夜のお好み焼きのタネが残っていたので、それを焼いた。
夜は帰ってきた子どもたちと一緒にスキヤキパーティー。スキヤキはぼくが作るのが一番うまいので、ぼくが作った。ヨッパライ某が近くの肉屋から買ってきた肉がかなり上等だったので、いつもと違うやり方で作った。ネギは店のお客さんから頂いた無農薬の自家製ネギ。これを贅沢に使い、甘く香ばしい、家族からも大好評のスキヤキが完成、笑い声が絶えない楽しい夜になった。人間関係において食べ物の役割は大きい
自分で言うのもなんだが、昨日買ってきたシカのパジャマがよく似合うので少し驚いている。パジャマの似合う男。俳優や歌手など、いろんな男を頭に浮かべてパジャマを着せてみるが、似合う男は意外といない。イタリア系の男、たとえば、リッカルド・スカマルチョなどはかなり似合うように思える。イタリア系の男は概してタレ目で昼間でも眠そうだ。パジャマが似合うのはそのせいかもしれない。そういえば、ここの所いそがしくていつも睡眠不足だ。はっきり言って疲れている。眠そうな顔をしている。そうか、だから似合うのだ、きっと
今日は定休日。目覚ましは鳴らない。ヨッパライ某がメガネを買い替えたいというので、じゃあぼくも、となって海の近くのショッピングモールに出かけることになった。いつものメガネ店で検査をしてもらい、二人のメガネが出来上がるまでの待ち時間にぼくのパジャマを買おうと、いくつかの店をまわってシカ模様の安いパジャマを買った。近くに展示してあったポケモンのやつが好みだったので、ヨッパライ某に、これ、どう? と、きいたけど無視されてシカになった。昼食は漁港近くのスシ屋に行くつもりだったが、すでに12時を過ぎていたのでモールの中で食べることになった。オムライスを食べようってことで合意していたが気が変わり、生パスタの店に入って、なんとかという長い名前のパスタの大盛を注文した。330円プラスで麺もソースも2倍とのことだった。
何だかバタバタしたので休日気分を少しでも味わおうと家に帰って屋上に上がり、ベンチに座ってコーヒーを飲んだ。空は憂うつな灰色だったが熱いコーヒーを飲んで、やっといつもの自分に戻った気がした。久しぶりに庭に出たら店から持ち帰ったコーヒーカスの詰まった大きなゴミ袋が三つも放置されていたのでヤシの木とケヤキの間に穴を掘って埋めるべく久しぶりにスコップを振るったところ右腕に激痛が走った。肉離れを起こしたらしい。
なんとかゴミを片付け、ホッとしたところでなにか写真を撮ろうと思ったがカメラを持つと激痛が走るので今日はやめようと思ったが夕食がナベとのことで激痛をこらえながらシャッターを切った
今日は第一火曜日で定休日。起床7時30分。目覚ましの鳴らない朝。しあわせ。人は不幸には敏感だが幸せには鈍感だという。えらそうに言うけど、ぼくは意外としあわせには敏感かも。カーテンを引くと外は雨。今日はしなくてはならないリストのいくつかを済まそうと思った。
一ヶ月くらい前のある日、突然、寝室のどこからか、ピッ!という音がして、「電池切れです!」という、聞いたことのない謎の女性の声が響き渡った。何だ?少し前に買い替えたコードレスホンの子機か?というわけで、コードレスホンを室外に退去させたものの、またしばらくすると、部屋のどこかでピッ!という音が。音の主を必死で探すが見つからない。
1時間以上探したが見つからず、あきらめて夕食をとり、試しにネットで「電池切れです」を検索してみたところ、出るわ出るわ、表示されたページの記事全部が住宅用火災警報器の記事だった。それによると火災報知器の電池の寿命は約10年だそうで、火災報知器本体の取り替えも10年が推奨されているとのこと。
夜中に鳴り出したら困るので、電池の切れてないものも取り換えることにした。ブツは一か月前に届いていたのですが、時間が惜しくてなかなか手を付けられなかった