帰宅して食事が済むと、いつものように壁にスクリーンを下ろし、プロジェクターのスイッチを入れた。
今夜は映画ではなく、キューバの洞窟を探検するという科学番組を見た。
店でキューバのコーヒー豆を扱ってるせいで、なんとなく興味が湧いて録画しておいたのだった。
洞窟と言えば、やはりコウモリ。出るわ出るわ、これでもか!というくらいコウモリが出てくる。
そういえば映画インディジョーンズでもしつこくコウモリが出ていた。
こんな風に書くと、コウモリが嫌いと思われるかもしれないけど、
夕暮れ時、中空を飛び交うコウモリをぼんやり眺めながらビールを飲むのはトテモいいもんです。
屋根裏の壁
ハードディスクレコーダーには、なぜか電話線をつながないといけないらしい。
しかし、レコーダーを置いてる壁に電話線は来ていない。
しかたないので、天井裏経由で電話線を配線し、壁に出そうと考えた。
家に帰ってさっそく納戸を開け、天井裏を覗いてがっかり。コンクリートの仕切りが行く手をさえぎっている。
というわけで、次回、床下にもぐってみることになった。
ホーロー看板
九州西方海上に浮かぶ小さな島の住民全員が突如現れた巨大な鳥の餌食になった。映し出される事件現場の映像。無残に破壊された港周辺の民家や商店。民家の板壁にオロナミンCのホーロー看板が見える。
「これは大変なことになった」
ホーロー看板を見ながらぼくは不安になった。
今夜の映画は「ガメラ大怪獣空中決戦」。人の脳は目で見たものを信じようとする癖がある。
冒頭、民家の板壁にオロナミンCのホーロー看板を見つけたぼくの脳は、この物語にディテールの正確さを見出した。
ところが巨大なカメが現れ、口から火を吹き、空を飛ぶ。ぼくの脳はあまりの理不尽さに葛藤を強いられてしまう。
ウインドウズならフリーズするところだ。
やっぱり
今日は日曜日。思ったとおり、今日のお客さんはユニークな方が多かった。
しかし、みな日本人。
今夜見た映画はアメリカ映画「白いカラス」。アンソニーホプキンスをはじめ、いい役者が揃っていて楽しめた。
テーマの根底を流れてるのは人種問題。アタマでわかっていても、この手の問題は体で理解できない。
世界は広い。
顔のDレンジ
今日の映画はおもしろくなかった。だからといって何一つ収穫がなかった、時間の無駄だった、というわけでもない。ヒーローの脇役として若い女優が出てる。顔はまずくないのだが、やたらうるさい。すぐに大声でがなりたてる。七色とは言わないが、せめて四色くらいの顔を持って欲しい。直球だけではつまらない。犬や猫にだっていろんな表情がある。
故障
先月末に購入したハイビジョンレコーダーに問題が見つかった。HDDに録画した番組をDVDにダビングしようとしたらできない。結局本体を交換することに。しかし、交換すると、これまでHDDに録画した番組が全部パァ。どうしても保存しておきたい番組が一つあったので、サービスマンに何とかしてくれとお願いした。「できるだけのことはやってみますが…」との事。ところでその大事な番組とは…
あの、英国製人形劇「サンダーバード」の第一話、初公開デジタルリマスター版というもの。くだらないといえばくだらない番組なんですが…
わかる人にはわかる話だと思うんです。
もてるためのテクニック
今夜見た映画は、スティーブ・マックイーンの「華麗なる賭け」。
ストーリーはシンプルで、かつ、瞠目するシーンもほとんどない。
しかしぼくは大いに満足。スティーブ・マックイーンの演技がすばらしい。
目が口ほどに…いや、口以上にものをいう。
相手役はフェイ・ダナウェイだったが、彼女でなくとも、こんな目で見つめられたら…
そう、ぼくが女だったらコロリ、だな。
これはもう、マネをするしかない。
このテクニックをモノにすれば…フフフ
クルーニーの生尻
今宵もいつものようにホームシアター開演。映画館では始まりの合図にブザーがなる。このブザーの音は映画館には必須のように思う。そのうち買ってこなくては。で、今夜の演目はジョージクルーニー主演の「ソラリス」。タルコフスキーの「惑星ソラリス」のリメイク版だ。ソラリスのストーリーは学生のころから知っていて強い関心を持っていたのだが、今まで見る機会がなかった。今回はリメイク版だったけど、結果から言うと、おもしろかった。クリス(主役の名前)の亡き愛妻が彼の記憶を元にリアルに再生され、彼の眼前に現れる。
観終わって考えた。ぼくがクリスだったらどうするだろう。
悲しみよこんにちは
先月買った幻灯機は、毎夜稼動している。
今夜は、サガンの「悲しみよこんにちは」という古い映画を見た。
変な題名だ。ひねくれた印象を受ける。「悲しみよさようなら」ならわかる。
これならハッピーエンドの予感があって、ビールでも飲みながら観ようって気になる。
サガンはフランスの小説家だ。つまり、フランスだからあきらめるしかない。
予想通り、ハッピーエンドじゃなかったが、いい映画だった。