金曜日の午後

金曜日の男からニガウリをもらった。彼は山の中に住んでいるので野菜は家の周りに自然と生えてくる。うらやましい。ぼくもそういうところに住みたい、と、たまーに思う。

今日も37度を超えている。これがフツーになっていくとは思いたくない。夏は大好きだが、暑ければいいという単純なものではない。

豆を焼く機械から排気用のモーターを外し、ファンにこびりついたススを削り落とす。夏の大掃除を開始した

クラゲにアイロンをかけた

朝、店の前の電線にツバメがとまってた

梅雨は明けたんだろうってことで、箱からクラゲを出した

クラゲの足が曲がらないようにと箱の中に吊るしてあったのだけど、箱を開けたら糸が外れて箱の底にうずくまっていた。ぶら下げると、やはり足が曲がっていたので家に持ち帰ってアイロンをかけた

微熱少年の休日

眠い目を開けて時計を見ると10時を回っていた。さっきまで変な夢を見ていたのだが思い出せなかった。カーテンを引き、窓を開けると雨が降っている。そのせいか外の景色も部屋の中も表情を失って精彩がない。まるでディックの近未来小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」の物語の中にいるようだ。10時間近く眠ったというのに頭がはっきりしない。いや、現実感が希薄なのは眠りすぎのせいかもしれないが。ここのところかなり疲れがたまっているとは感じていて、そのせいか微熱が続いていた。3年前のちょうど今頃、疲れを我慢しつづけて帯状疱疹ができてしまった。あの時の状況によく似ている。でも泥のように眠ったせいか体調はまだ完全とは言えないが微熱はなくなっていた。顔を洗い、階段を下りてダイニングに向かい、コーヒーを飲む。いつもなら気分転換を兼ねてドライブに出かけるのだが、今日は家でじっとしていることにした。ヨッパライ某がパンを買ってきてくれたので、久しぶりに自宅ランチとなった。