つまんない人

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虫を追いかけているうちに学者になってしまった、みたいな男が書いた本を読んだ。題もイカシテル。
「チョウはなぜ飛ぶか」
ぼくは一粒で2度おいしいアーモンドグリコをしゃぶりながら読んだ。この人の言うことは、ほんとにおもしろい。好きなことをやってる人の言葉はセクシーで魅力的だ。読み終わって、ふと、今朝いらした、上品で落ち着いた年上の女性との会話を思い出した。
「オトコの人って、かわいそうよね」
彼女は、つぶやくように言った。
「一生懸命勉強して、いい学校に行って、いい会社に入って、退職して、つまんない人になっちゃう」
彼女は窓の外を見ながらしゃべっている。
さっきまで明るかった空が、いつのまにか暗くなっていた。雨になりそうだ。
「そう思いません?」
彼女は振りかえった。
「そういう人もいるでしょうね」
ぼくは言った。
「ええ、多いですよ。私のまわりにはいっぱいいます」
彼女はいつもの明るい顔に戻っていた。
「苦労して、高性能な歯車になる人はいますよね。でもそういう人は、その仕組みから出たら、なんにもできない」
「そう。そういうオトコって、ほんとにつまらないの」

低気圧ボーイ

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「なんだか今日は思い切りテンションが下がっちゃってさ」
カウンターの向こうでAさんは言った。
「こんな天気じゃあね。ぼくだってそうですよ」
ぼくは言った。
「そういえば、オレが来るときって、いつもこんな天気だなぁ」
「そうですか?」
「うん、こんな雨の日ばかり」
Aさんは不思議そうに言った。
「気圧が下がると副交感神経が優位になりますからね。そういう時って、感受性が過敏になって、不安になるそうですよ」
「ふうん」
「でも、不安になると、ここに来るっていうのも、おもしろいですね」
ぼくは笑った。
Aさんはおもしろくなさそうな顔をした。

祭りのあとのさみしさ

今朝、玄関横の手水鉢を覗いてみると、昨日まで上へ下へのお祭り騒ぎ状態だったボウフラたちが見事に消えていた。一匹もいない。昨日買ってきた金魚たちが食べてしまったらしい。迷惑なヤツラだったが、いなくなってみると案外寂しい。この手水鉢に金魚5匹は多すぎたのかもしれない。

青白い光

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ふつーに仕事をしていて、ナニかを見つめていると、一瞬、そこに、ポッと小さな青白い光が見えることがあるんですね。なんだか気になって、ネットで調べてみたんです。たぶん、なにか目の病気なんだろうと思って。そしたらいきなり「網膜はく離の前兆です!」という派手な記事が出てきて、わーっぜ(かなり)びびった。でも、なんか違うような気がして、というか、違ってほしくて、もっと調べてみたら、「それは心霊現象です」っていう記事があって、とても気に入ったのですが、たぶん違うだろうと思って専門家に聞いてみたところ、「閃輝暗点の一種かも」とのことでした。

Yokosuka story

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ずっと雨が降っている。
そんな土曜日の午後は、歌謡曲をきいている。
おすすめのアルバム、横須賀ストーリー

ハリアーな写真の黄昏

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昨夜は眠れなかった。たぶん、2時間くらいしか寝ていない。まあいい、今日はどうせ金曜日だ。何故なのかはわからないが、金曜日はヒマなのである。金曜日は半分寝てても仕事はできる。ような気がする。そうだ、ぼくは半分寝てるくらいがちょうどいいのだ。第一、しゃべるのが億劫になるので、余計なことをしゃべらない。これはいいことだ。口は災いのモトなのだ。今日は何事も無く終わりそうだ、と、ホッとしていた昼下がり…
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追記
☆上の写真のカメラで取った作品は、「そううつだもの」さんのブログでご覧になれます。
☆下の写真のカメラで撮った作品は、「トイカメラと一緒に」さんのブログでご覧になれます。

ヒマ人のつぶやき

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知恵のあるものは、自分に知恵があるとは少しも思わないだろう。謙虚がそうさせるのでない。それが知恵だからだ。自分に知恵があると思う者には知恵が無い。知恵があると思うと見えなくなるものがある。隠されてしまう。その隠されたものこそ、知恵があると思う者が切に見たいと願っているものだから。これは悲劇だ。