急がば回れ

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あちこちでアジサイの花を見かけるようになった。いよいよ、あいつのお出ましか。

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数日前見た映画の原作を読んでたら、「光は最短時間で到達できる経路を通る」という、フェルマーの原理の説明が出てきて、光の、その非日常的な振る舞いぶりに今更ながらビックリ。と同時に、そんなことも知らなかった自分の無知にガッカリ。説明を読んでファインマンの二重スリット実験を知った時と同じくらい興奮した。光は最短距離で到達できる経路を通る、のではなく、最短時間で到達できる経路を通る、のだという。たとえば光が空気中から水中に入るときに屈折すれば、当然ながら直進するより遠回りになるが、その方が早く到達できるからそうするのだと。つまり、空気中より水中の方が光の進行速度が遅いため、水中での経路が短くなるよう、前もって進路を調整するんだって。ほんまかいな、そうかいな

この広い野原いっぱい

某火山の麓にピンクの花がいっぱい咲いている、というので、行ってみることにした。山道をくねくね上り、500円払って駐車場に車を止め、杖を持った登山者に交じって細い道を進む。ヨッパライ某とのろのろ歩いていくと、帰りの登山者とすれ違い、そのたびに「こんちゃ~」と挨拶。最初は少し恥ずかしいが、すぐになれる。しばらく歩いたが、目的地が見えてくる気配がない。ヨッパライ某が、あとどれくらいなの?と、聞くので、どれくらいだろうね、というと、えーー、知らないで連れてきたの? と急速に不機嫌になった。そして、すれ違った人に、あとどれくらいですか、と、聞いていたが、10分くらいですよ、という返事に、少し安心したようだった。けれども歩き方が遅いせいか、10分経っても道はまだ続いていた

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やっとたどり着いた。ピンクの花は満開だった

二人の世界

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午後7時を少し回ったころ、店を閉めて天文館に出かけた。夕食は餃子で有名なあの店。カウンターに二人並んで座り、注文票にチェックを入れる。あの頃と少しも変わらない。時間が巻き戻されたような気分

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映画館に行って、メッセージ、というSF映画を見る。これは異なる言語を持つエイリアンとのコンタクトを扱った作品。映画ではエイリアンの言語を理解する過程に重点を置いていたけど、できたら、全く異なる言語を手に入れたことによって現れる世界の表現に時間を割いてほしかった。言語が違えば世界の見え方もずいぶん違うだろうし、ぼくの関心はそこにあるから

さらば青春

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昨日、クーラーのスイッチを入れたところ、ついに恐れていたことが起きた。忘れかけていた、あの懐かしい青春のニオイがクーラーから吹き出してきたのだ。コーヒー屋に青春のニオイはいらない。青春のニオイは運動部の男子部室にこそふさわしい。というわけで、今日はいつもより2時間早く店に来てクーラーの分解清掃を始めた。外装を外し、洗剤を噴射しながら丁寧に洗う。ぬるま湯で十分にすすいだ後、乾燥させ、元通り外装をかぶせて終了。こう書くと簡単そうだが、けっこうめんどくさい。スイッチを入れると、あの懐かしい青春のニオイはどこかに消えてしまっていた

雨のウエンズデイの午後

朝からどんよりした曇り空で、なんだか気分も湿りがちだった。店に着き、ラジオをつけるとスピーカーから山下達郎のWINDY LADYが流れ出した。湿った空気が少し乾いた気がした

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午後から雨が降り出した。なんとなく古い歌謡曲が聞きたくなって、苦いコーヒーを飲みながら飽きもせず延々と聞き続けた。日が沈むころ、Gメン75のエンディンテーマがスピーカーから流れだした。どういうわけか、これが驚くほど今日の気分にマッチしていた

正義は勝つ

夕食後、ぼくはお客さんからいただいた菓子箱をテーブルの中央に置き、ふたを取った。中には独自の造形美をまとったアートレベルのシュークリームが四つ入っていた。一つ一つ微妙に形が違うのは手作りの証である。テーブルを囲む三人はそれを厳かに手に取り、おもむろにかぶりついた。完璧だ。箱にはシュークリームが一つ残った。平和的解決法はじゃんけん。おそらくヨッパライ某は辞退するだろう。でも、ゲームは人数が少ないと盛りあがらない。ぼくは言った。遠慮してもいいけど、じゃんけんは三人でやろう。すると、すかさず息子が言った。もしお母さんが勝ったら、ぼくにちょうだい。ぼくは耳を疑った。なんて奴だ。
ゴングが鳴った。
じゃんけんざらめがすいきった! まず息子が脱落。ふっ、当然だ。
じゃんけんざらめがすいきった! Winner ぼく。当然だ