問い

160704_01車の慣らしを兼ねて、太平洋を眺望できるあの岬に出かけることにした。この岬に立つと、だれもが人生の大きな問いについて思わず考えてしまうという

160704_02人生の問いは大きすぎて見えない。そこで、海の果てまで照らす巨大なレンズを使い、霧に煙る深い闇を端から探るように照らしてゆく

160704_03だが、答えが見つかる保証なんてどこにもない。見つからなくてあたりまえ。しかし、だからといって何もしないのは戦わずして負けることだ。人生とは戦いそのもの。そしてその最大の敵は自分。自分ほど厄介な敵はいない。旧約聖書にこうある。「怒りをおそくする者は勇士にまさり、自分の心を治める者は城を攻め取る者にまさる」。そういうわけで、ぼくは入場料200円を払い、長い階段を上りはじめた

160704_04ヨッパライ某も人生の問いに囚われてしまったようだ。海を見つめたまま動かない

160704_05入場料700円を払ってイースター島にも寄ってみた

160704_06昆虫の標本展示会をやっていた

160704_07オズの魔法が解けるのを待っている人たち

慣らし運転

160627_01車を買い替えたので、とりあえず慣らし運転に出かけることにした。今時の車には必要ないかもしれないけど、やっぱり気になる

160627_02エンジンの回転を抑えるために山道を避け、海沿いの平たんな道を選んだ

160627_03どこに行っても雨が降っていた。窓を全開にできないので、新車特有の接着剤みたいな臭いをずっと嗅ぎながら走った

160627_04途中、ナビが危険を知らせてきた。なかなか楽しい。でも、ヨッパライ某は、うるさい、と文句を言っていた

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雲の中

160620_02コーヒーをポットに詰め、雲を見に出かけた。今日はなかなかいい雲が出ている

160620_01途中、漁港近くの寿司屋に寄って安いほうの寿司を食べた

160620_04半島最西端にある展望所に上った。湿度が異常に高い

160620_08発電機のプロペラは雲に埋もれていた

160620_05いつもの廃墟に寄ってみた。廃墟はますます廃墟になっていた

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雨の植物園

160613_01 雨が降っている。こんな日は雨戸を閉め、部屋を暗くして映画なんか見るのがいい。でも、どうしても今日はドライブに出かけなくてはならなかった。行くところがあるからではなく、車をどこかに走らせなくてはいけない。そうしないと、必ず後で後悔することになる

160613_02 車は半島を貫く山脈の稜線上を走りつづけ、怪獣池を半周し、某火山の麓にある植物園に到着した。激しくはないが、小降りでもない雨がホワイトノイズのように降り続いていた

160613_03傘をさして園内を歩く。傘の真ん中に穴が開いていて、そこから雨が落ちてくる。先日、傘の骨が折れたので修理したのだけど、その時に開いたらしい

160613_04 200円のビニール傘を修理して使う人はあまりいないかもしれない。修理したといっても、なんとか使える程度になっただけで、骨はいくつか外れたまま。踏みつけてへこんだ洗面器みたいな有様だ

160613_05こんな傘が似合うのは俺くらいかも。でも、自分で修理した傘をさして雨の中を歩くのは愉快だ

160613_06雨の日に植物園にやってくる人はいないだろう、と思って歩いていたが、どこにも変わった人はいるもので、一組の変なカップルと一人のマスクをした女性とすれ違った

160613_07昼食は安いほうのソーメン流しセットにした。一皿少ないだけなのに、どこか侘しさが漂う。お茶もいっしょに写せばよかった

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スパゲティーを食べて灯台を見た

160606_06今日はちょっといいことがあったので、海の近くのレストランで食事をすることにした

160606_02ぼくはボンゴレの大盛り。特大エビのなんとか、というのも食べたかったけど、今日の気分はなんとなくスパゲティーだった

160606_01これを食べたくて、ここまで来たのです

160606_03ヨッパライ某が灯台を見たいというので、雨の中、畑の中を海まで走った

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160606_05帰りにいつものジャズ喫茶に寄って、ビールを2本飲んだ

砂の惑星

160530_01漁港近くの店でエビの定食を食べ、海の横の美術館へ行った。でも、美術館には入らず、海を眺めるだけ

160530_04帰りに砂の惑星に寄ってみた

160530_03そびえたつ摩天楼群。しかし、そこに人の気配はない。聞こえるのは風の音だけ。住人はどこに消えたのだろう

160530_02この惑星の住人たちだろうか

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160530_06あの池にも寄ってみたが、水に浮かぶ青い花はほとんど咲いてなかった

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160530_08さそりの頭の右に見えるのが接近中の火星。左は土星

山の向こう

160523_01帰省していた娘が帰るというので、久しぶりに家族そろってドライブに出かけた。むかし、子供たちを連れて何度も遊びに来た公園に行ってみたが、娘はまるで覚えてなかった

160523_03ここも憶えていないようだった

160523_04グリーンになってた。ピンクのほうが好きだったな

160523_05あのメガネ橋を見に行った

160523_06もともと木材運搬用のトロッコ軌道用につくられた橋なので、高欄が低く、端を歩くと落ちそうな気がする

160523_07高所恐怖症の人には渡れないかも

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なんとなく魚フライ

160516_01雨が降ると魚フライが頭に浮かぶ。どうしてだろう。いや人間とは多分にそういうものだ。それはプログラムに潜むバグのようなもので、作られたものが持つ宿命なのだ

160516_03海の横の食堂で魚フライを食べた。ふと、周囲を見まわすと、ほかのテーブルの人たちも黙々と魚フライを食べている。ふつう、この店では寿司を食べている人が大多数なのだが。おそらく彼らも魚フライが頭に浮かんだのだろう

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160516_04食堂からの帰り道、前から気になっていた山の上の公園に行ってみた

160516_08とてもいいところだった。でも、雨のせいか、だれもいなかった

160516_06帰りにいつものジャズ喫茶でコーヒーを飲んだ

夏への扉

160509_06雨の中、山を一つ越えて海のそばの茶碗屋にプレゼントを買いに出かけた

160509_05赤い色が好きな人への贈り物なので、赤い急須と赤い茶碗を買った

160509_04昼は鯛ラーメンを食べることにした。先日、誰かとラーメンの話になり、ぼくはマグロラーメンがさっぱりしてて好きだ、というと、それなら鯛ラーメンもいけるかも、と教えてもらったのだった。ヨッパライ某を店の前で下し、車を駐車場に止めようとしていると、なぜかヨッパライ某が店から戻ってきた。「タイラーメンじゃなかったよ、あたしはタイのラーメンだと思ってたのに」

160509_01帰りにいつものジャズ喫茶に寄った。ちょうど店を開けたところで、マスターが一人で準備をしていた

160509_02今までタツローを聞いてたんですよ、とマスターが言ったので、ぼくは夏への扉が一番好きだな、というと、今までそれを聞いてたんです、と、ターンテーブルにレコードを戻し、針を下してくれた

160509_03ぼくはビールを注文し、それを飲みながらタツローの「夏への扉」を聞いた。この曲は、SFの巨匠、ハインラインの「THE DOOR INTO SUMMER」のストーリーがもとになっている。

なお、言うまでもないが、帰りの運転はヨッパライ某が担当した

A LONG VACATION 1日目

160502_04今日から某コーヒー店も長くないようで本当に長くない長い休暇に突入したのであった160502_05というわけで、今年も例によってファンタグレープの匂いをかぎに、あの霧深い活火山に車を走らせたのである160502_03紫の雨の中を、カメラを持ってうろつき回った。思えば、ここに初めて来たのは2006年4月24日だった。そしてその時のブログのタイトルがPurple Rain。もちろん、PrinceのPurple Rainがモチーフ160502_02園内はファンタグレープの匂いでむせるほどだった。ヨッパライ某の説によると、これは藤の花が枯れ落ちる前の最後の踏ん張りによるものであって、イタチの最後っ屁と同じ原理なのだという160502_01白藤の匂いが特に強かった160502_07となりの山にある某美術館に寄ってみた160502_06トンネルを抜けるとそこは160502_08お手。お手ったら、お手! ふん、愛想のないやつ160502_09 腹が減ったので山を下り、東洋のナイアガラの横にある茶店で安いウナギ定食を食べた。いつものように発電所跡を見に行ったが、ほとんど沈没していて見えたのは屋根の先だけだった。むかー090824_11 7年前に同じ場所から撮った発電所遺構