雨の中、先日開通した南薩縦貫道を走り、カツオで有名なあの町に着いた
昼食は某おさかなセンターの食堂でエビフライ定食にした。ここはまだ昭和のままだった。昼食後、傘をさして堤防を歩いていたら、突風に煽られ、傘の骨が折れて後悔した
帰りに山の上の公園に寄って、桜を見た
雨が降っているせいか、花見をしている人も歩いている人も、だれもいなかった
目覚ましを切って寝たのに、目覚ましが鳴る時間に目が覚めた。カーテンを引くと外は晴れていた。階段を上がり、屋上のドアを開けるとドアにハエがぶつかって落ちた。かなりのスピードで飛行中だったらしく、バシッと大きな音がした。ハエはコンクリートにひっくり返っていた。頭蓋骨を骨折したのかもしれない。屋上から遠くを見渡すと、山のあちこちで山桜が咲いていた。そういえば、あそこの桜は咲いているだろうか。海を見下ろす山の頂に廃墟化した庭園があって、その枯れた池を覆うように山桜が枝を伸ばしている。今頃になるとちょっと趣のある風景が楽しめるのだ
行ってみると、残念ながら、山桜は枝が折れて小さくなっていた。きっと台風のせいだろう
帰りに山の上の饅頭屋にソフトクリームを買いに行った。あとから来た、おばさんの運転する大きな4WD車がぼくの車の横にあった大きな水たまりを躊躇なく突っ走り、おかげでぼくの車は泥だらけになった。
公園で咲き始めた桜を眺めていると、川でカジカが鳴きはじめた。風流だなぁ。でも寒いな。写真はコブシの花
ズボンの膝がすり減って、ついに穴が開いた。ヨッパライ某に穴をふさいでくれ、というと、この穴はミシンがないとできない、という。わが家にミシンはない。ミシンに限らず、いろんなものがない。ミシンは高くて買えないので、ズボンを買いに行くことにした。
人混みが嫌いなので、いつも海の横を南に走り、人の少ないところで買う。店に入ってカウンターのお姉さんに、穴が開いたから同じものを買いたいんだけど、どこにある?と聞くと、わざわざ店の奥まで連れて行ってくれた。試着すると裾上げの必要もなく、ぴったりだった。
むかし友人とズボンを買いに行ったとき、ぼくはそのままでOKだったが、友人は裾上げが必要だった。以来、その友人との関係がいささかぎこちなくなったのは言うまでもない。
いつものように同じズボンを2本買い、港の食堂に向かった。時計は1時半を回っていた。温かいのを食べたかったが、ラーメン以外は売り切れていたので海鮮丼にした。寒い雨の日に冷たい海鮮丼を食べていると、なぜか本当のしあわせについて考えてしまうから不思議だ
灯台の写真でも撮りに行こう、と、ヨッパライ某にいうと、こんなのを買ってきたよ、写真に撮るんじゃないかと思って。と、変な鯛焼き差し出した。雨が降っていたので、モナカやソフトクリームよりはいいと思った
はーるはどこからくるかしら~♪ 昼から晴れる、とのことだったので、春♪を感じに出かけてみた ♪
ここはウメで有名な某神社。あたりにウメの匂いが漂っている。晴れてきたせいか、写真を撮っているうちに、だんだん人が増えてきた。平均年齢もグンと上昇。つまり、そういう人が集まってくる場所なのだ
地面を這う、臥竜梅
梅ヶ枝餅。一個 ひゃくえん
写真のガンダム、2009年7月5日、たまたま泊まっていたホテルの近くに立っていたのを撮ったもの。さっき調べたら、その6日後から始まるプロジェクトの準備中だったんですね。このガンダム、昨日で展示終了だったそうで。ずいぶん長く展示されていたようです。もうとっくになくなってると思ってました
冬の次に春が来るというのは、いいものだ。嫌いなものを先に食べれば、好きなものだけが皿に並んでいるのに似ている
天気がよかったので、南に車を走らせた
春というのは、いいものだけど、その心地よさにどっぷり浸ることができない。安心できない何かがある。雲一つないはずの空に、よく見ると灰色の雲が一つ浮かんでいるような、あの感じだ
園内を歩いていると、ひどく腰の曲がった老夫婦とすれ違った。爺さんが提げていたピクニックバスケットが妙に浮いていた
冬が今より嫌いだったころ、この植物園によくチューリップを見に来たものだった
そのころ、この植物園では、今よりたくさんのチューリップが咲いていた
そのときのぼくは、ダニィが夏への扉を探していたように、必死に冬から逃げようとしていた
今でも冬が終わるころ、それを確かめるためにここに来る