A LONG VACATION 2日目

本土最南端の駅にあるヒマワリ畑のヒマワリが咲き始めた、との記事がネットに上がっていた。台風のせいで明日は雨らしいし、ヒマワリもそろそろ見納めだろう、ってことでポットに熱いコーヒーを詰め、窓を全開にして海沿いの道路を南下した。外気温34度

ヒマワリは7分咲き、といったところ。週末には見頃を迎えそうだ。近くの踏切に行って、道路の向こうに見える海を確かめた。あそこに白い入道雲がモクモクって立ち昇っていたらサイコーなんだけどな

カツオの町にある美術館に行ってみようか、ということになり、車は西に走った。外気温35度。もちろん、窓全開。カーステレオからはドアーズのハートに火をつけてが流れていた。ふっ、熱いぜ。美術館は改修工事中で、展示作品も少なかった。気にしないけど。食事はいつもの干拓地にある食堂で、ちょびっと奮発してタカエビ定食にした。おいしかったです

よく行く海の堤防。台風のせいか雲の流れが速い

どこかでカキ氷を食べよう、ってことで、この付近に詳しいお客さんに電話して店を教えていただいたのだけど、満員で行列ができていた。山の上の道の駅でソフトクリームを買って食べた。これが意外とおいしかった

ある暑い日のフライマン

街の中を走っているとき、外気温は35度と表示されていた。たしかに今日は暑い。となりの女性に、クーラーを入れようか? と聞くが、いや、いい。という。窓を開けて走っているのは、ぼくらの車くらいだ。用事を済ませ、どこかで昼ご飯を食べることにした。

頭に浮かんだのは例によって海の横の食堂だった。ここで海鮮丼を食べよう、ということになった。こんな暑い日に熱いものを食べるのは変わり者である。ところが思いがけず困った問題が発生した。この店は、ご飯のお代わりができるのだが、常識的に考えて海鮮丼のお代わりができるとは思えない。ぼくは猛烈な暑さのせいで猛烈に腹が減っていたので、しかたなくお代わりのできる魚フライを注文した。運ばれてきた魚フライを半分食べたところで、ご飯のお代わりをし、やってきたお姉さんに聞いてみた。海鮮丼でお代わりはできるんですか? なんだか恥ずかしい質問だった。しかし、答えは意外にも「できますよ、ふつうのご飯か酢飯が選べます」とのことだった。

ヒマワリとシロクマ

用事が終わったのが午後一時。近くをうろついている台風のせいで空は曇っていた。海の近くの中華料理店で昼食を済ませ、なにかヒンヤリしたものが食べたくなって、シロクマでも食おう、ということになった。山道をシロクマ屋に向かって走っているとき、ふと、ヒマワリ畑が途中にあるのを思い出し、天気は悪いけどちょっと寄ってみることにした。駐車場に車を停め、ヒマワリ畑へと歩いていると、突然大粒の雨が降り出した。雨が小降りになるのを待って、あたりを少し散歩し、写真を撮った。ヨッパライ某はいつものようにどこかにいなくなっていたが、ずぶ濡れになって車に帰ってきた。ふっ、あんた、青春してるね

噴水

前回、肋骨にひびが入った時は4週間で完治した。今回も4週間で治るだろうと思ったのに、まだ痛い。寝返りを打つ時に目が覚めるせいで、眠りが浅い。休日の朝くらい、ぐっすり眠ってスッキリ目ざめたいのに

家にいるのが嫌なので車を走らせた。行先はどこでも構わない。夏なので南に走った

真昼の植物園。園の外れまで、坂を上り、坂を下る。カンカン照りのせいか、だれもいない。噴水の横で休憩。何か考えているようで、何も考えてない。水の音しか聞こえない

ブラジルみたいな夏

朝起きると机に2000円置いてあった。これはいわゆる一つの今日の昼食代なのだった。家人はどこかにタイ料理を食べに行ったのだ。ポケットに2000円突っ込んで車のエンジンをかけ、どこに行くかも考えず、車を走らせた。カーステレオのスイッチを入れると、先日iPodに入れたブラジル音楽が流れ始めた。このアルバムはなかなかすごい。何がすごいかというと100曲入って900円なのだ。一曲9円。いくら安くても選曲や演奏がスカだったら意味がないが、これがとてもいい。(こちらで試聴できます)今年の夏、あなたもおひとついかがでしょう? というわけで、近くの海で昼食をとり、砂浜をテキトーにうろついて帰宅するつもりでいたのだが、ノリのいい音楽のせいで、アクセルとハンドルがいうことを聞かず、車は勝手に南へと走ってしまった。

夏といえばやはりハワイ。遠くに見えるのはダイヤモンドヘッド

ハワイといえば007

はらが減ったので海の近くのレストランに入った。遠くに見えるのは硫黄島

ナントカのバジルソースなんとか

デッキでは、あちこちでネコが昼寝していた。生まれたばかりの子猫もテーブルのそばで寝ていて、もう少しで踏んづけるところだった

硫黄島の前を、変な形の船が横切っていく

船に書いてある文字をデッキに据え付けてある双眼鏡で読むと、CMA CGMと書いてあった

レストランの横にあるアロエ畑

太平洋は意外と遠いのです

朝、目覚ましは鳴らなかった。理由は簡単だ。昨夜、寝る前に目覚ましのスイッチを切ったのだ。というわけで、目覚めたとき時計は9時9分を指していた

カーテンを恐る恐る引くと、空は青かった。つまり晴れていた。梅雨は開けたのかもしれない。そういうわけで急に義務感が生じてきた。車の窓を全開にしてチューブとかビーチボーイズをフルボリュームでかけながら海に行かねばならない、という低レベルの義務感

ポットにコーヒーを詰めてエンジンをかけ、急いで高速に乗った。寝坊しなければタダの道を走ったのだが、ちょっと急がないと太平洋を眺めながらランチ、というわけにいかない。こんな場合、時間は金で買う

帰宅後、梅雨明けを祝い、屋上でビールで乾杯。もしかするとまだ梅雨は開けていないのかもしれないが

海は静かだった

南から台風が近づいているというので、北に向かうことにした。目的地をナビに打ち込み、何も考えずに走った。ところが目的地付近を通り過ぎても、ナビは黙りこくったままで、数キロ先でUターンする羽目になった。道路の位置が変わっていたのかもしれない

昼食は海の見える食堂で、いつものように日替わりランチを頼んだ。海は台風で荒れているはずだったが、とても静かな様子だった

駐車場に変な顔の犬がいたので、やさしく声をかけてみたが、ひどく迷惑そうな顔でにらまれた、

いつもの灯台に行ってみた。台風が近づいているというのに、釣り人がたくさん来ていた

帰りにボンタンソフトクリームを食べた。ちょっと苦みがあって、とてもおいしい

海の色

道の向こうに海が見える

天気がよかったせいか、魚フライは頭に浮かばなかった

海の色が夏だった。タンカーがゆっくりと南下していた。この海ではあまりタンカーは見かけない

どこからかサーファーガールがあらわれた。あんたのビーサン、足になじみすぎ

家に帰り、ホームページ作りの続き。コーヒーの抽出時間を計るストップウォッチが動かなくなったというので、電池を探して引き出しの中を漁ったが、なかった。買いに行くのも面倒なので天体観測用コンパスの電池を流用。このストップウォッチ、15年使っている

山手のドルフィン、じゃないけれど

車の法定点検に行くため、朝のコーヒーを半分しか飲まずに家を出た。コーヒーが熱かったせいで。

ディーラーは家からちょっと離れた海沿いにある。10時に予約したのだけど、5分くらい早く着いた。まだ朝礼中だった。テーブルでオレンジジュースを飲みながらタウン誌をめくっていると、食事処を紹介する記事の中に、海が見える眺望のいいテラスを写した写真があった

今日はそこで昼食にしよう、と思い、点検の終わった車のナビに、メモした住所を打ち込んだ。ナビのお姉さんの声に従って走っていくと、やがて遠くに海が見える、見晴らしのいいレストランに到着した

気分はオートマチック

昨夜は遅くまで起きていた。遊びではなく、たぶん仕事で。つまり、パソコンに向かい、店のホームページを新たに作っていた。言うまでもなく暗い仕事だ。気が付くと時計は午前2時を回っていた

9時まで寝るつもりだったが、こういう時に限って、早く目が覚める。どこかで飯を食おう、ということになったが、どこで食べるか考えるのが億劫だったので、いつものように漁港近くの寿司屋に行き、いつものおねえさんに、いつものやつを二つ、と言った。すると、上寿司ですね? と言われた。上寿司なんて年に一度も注文しないのに。もちろん、持ってきたのはいつもの安い方の寿司だった。今日はキビナゴが載ったのがあって、なんだか笑えた

帰りに、海に寄ってみた。何も考えないで行動すると、だいたい、このパターンになる。頭が働かないのは、ほとんど寝てないせいだ。と思う

海からいい風が吹いていた。ぼくが詩人だったら、なにか一つ浮かんだだろうに

いつものところで、安いソフトクリームを食べた。安いけどとてもうまい。ぼくの人生もそんな感じだ