なんとなく魚フライ

カラータイマーは赤く点滅していたがM78星雲に帰るほどではなかった。昨夜、家族で夕食を楽しんでいるときに戯れで体温を測ったら、ちょっと高めの38度5分だった

朝起きて体温を測るとだいぶ良くなっていた。めずらしくヨッパライ某が心配してくれて、何でも好きなものを食べるといいよ、なにが食べたい?と聞くので思わず、高級なもの、と言ってみたが、食べたことがないせいか具体的なものが浮かばなかった

外は雨が降っていた。雨が降るとなぜか魚フライが食べたくなる。そんなわけで山を越え、海沿いの道路を走っていつもの食堂に向かった

車の窓から眺める雨の海は例えようもなくいい。カーステレオからはシャーデーの気だるい曲が流れてた

変な柄の傘をさしている怪しい男

この海沿いの道路を走るとき、決まって思い出すのが、フットルース、というサーファーが集まるお店。何回も行ったわけじゃないけど、店の名前がかっこよかったせいか、当時の思い出の一コマになっている。ちなみに、映画フットルースはレーザーディスクで繰り返し観ました。音楽がイカシてたな。主役はトレマーズのケビンベーコン。ビデオは1986年の夏に撮ったもの

夕食は、食堂で買った新鮮なミズイカをヨッパライ某が調理したイカ墨のお吸い物とカンパチのあら煮

お昼はトレマーズだった

画家ロートレックは、イナゴを炭火で焼き、皮をむいて食べるとエビそっくりの味がする。名付けて「イナゴの網焼き、洗礼者ヨハネ風」と、その料理書に書いた。わが家の庭にもプリプリ太った美味そうなイナゴがいる。しかし、わざわざそんな面倒なことをしなくても車でちょっと走れば本物のエビが食える

山を越え、海に向かってしばらく走ると小さな漁港がある。その近くの寿司屋で、いつものようにヨッパライ某は安い方の寿司、ぼくはエビフライ定食を頼んだ。エビという生物は見れば見るほど不気味な姿をしている。トレマーズという、ミミズの化け物が人を襲う映画があったが、(確か、主役はケビン・ベーコン)エビの顔もそれと負けないくらいひどい

食事の帰りに砂祭りなんとか、みたいなところに寄ってみた。ぼくは芸術のことはよくわからないが、やはりわからなかった。でもこれなんか、かなりすごいんじゃないかと思う。金魚の滝下り、みたいなの

お城と合体した巨大なおねえさん

ミラーマン

A LONG VACATION 3日目

朝起きると時計はまだ6時だった。旅立つ時が来たのだ。いつまでも庭をほじくりまわしていると芋虫に変身してしまう。あのザムザのように。というわけで天気もいいし、山の上の美術館にでも行ってみるか、ということになった。

「風景をつくる眼」という展示会をやっていた。なかなかおもしろかった

この変なのがとても気に入った。アメリカの作家の作品

昼食はいつものように東洋のナイアガラで食べようと思ったが、あまりに人が多く、駐車場でUターン。発電所遺構も、今まで経験したことのない人の多さだった

しかたないので川を下り、ダムの食堂に行った。550円の定食。おいしかったです。味も価格も昭和

Purple Rain 6

朝、空港に人を送った後、藤で有名なあの公園に寄ってみた

花房がまだ伸びてなかった。今週末くらいが見頃かも

降りしきる紫の雨

2019藤まつり – Spherical Image – RICOH THETA

建物の壁に描かれた異様な迫力の巨大生物

どこで昼食にするか迷い、結局、いつものように海の近くの食堂で魚フライにすることにしたのだが、車を走らせてるうちに気が変わり、海鮮丼にしよう、ということになった

海辺の監視カメラに写った不審な男

そうめん流しはカンフーだった

南の植物園から郵便物が届いた。黄色い花が咲いているという

海沿いの道を南に下り、潮が引くと歩いて渡ることのできる、あの島に寄ってみた。今日は360度カメラで撮ってみた。真ん中にいるのはぼく。自撮り棒の先にカメラを付けてシャッターを切っているところ

青空に映える黄色い花

唐辛子の花も咲いている

ジェット機の写真をたくさん撮った

周囲から聞こえてくる会話は日本語ではなかった。カンフー映画の世界に紛れ込んだような不思議な気分になった

コーヒーを飲んで美術館に行った

月曜の朝。濃くて苦いコーヒーが飲みたかったけど

美術館を歩く。ぼんやり庭園を眺めていたら、眼差しの涼しい、よその国の女の子に声をかけられた。写真を撮ってもらえませんか? 一人旅らしかった。物語はこんなふうに始まることもある

その建物にはひどく巨大なロープがぶら下がっていた。材料はワラのようにみえる。どうやって作ったのだろう。しばしアタマをひねったが、わからなかった。わからなくても困ることはないのだけど、やはり気になる

参道沿いの、あの旅館にも行ってみた。写真で見たとおりだった。それだけのことだけど。境内は満開の桜が強風にあおられ、花吹雪状態

さくらを見たあと砂漠を歩いた

電車は北に走っていた。川を渡り、トンネルを抜け、街の中を疾風のように走る。桜がいっぱい。どこまで走っても桜が満開

バスに乗り換え、なんとかという城に着く。桜が満開

お皿を数える幽霊で有名な井戸。真昼なので、ちっとも怖くなかった。写真中央にあるのが井戸

いつかは行きたいと思う。星と風と、砂しかない、あの砂漠

飛行機で不時着したら、そこには井戸があって、目の光るヘビがいてキツネがいる。キツネはぼくにこう言う。君は友だちだから教えてあげる。大切なものは目に見えないんだ

七分咲き

今思い出した。大事なことを忘れていた。今日はウソをついてもいい日なのだった。日頃ウソをつかないぼくにとって、今日はとても貴重な日なのだ。ぼくだって年に一度くらいウソをつきたい。ああ、次にウソをつけるのは一年後か

あの島が見える山で桜が七分咲きだというので、あの島に向かって海沿いの道を南下した。

いつものように、むかし飛行場の基地があったところにも寄ってみた。ここも七分咲き。冷たい風が吹いていたせいか、人はまばらだった

きれいな川が流れている公園にも寄ってみた。ここも七分咲き。

柳の木の下で

今読んでる本にこんな言葉が紹介されていた。「いかなる問題もそれを作りだした時と同じ意識レベルで解決することはできない」アインシュタイン

ぼくの目の前には人生レベルの問題が山積みだ。(問題を作るのが得意なので)でもそれは決して悪いことではない。そもそも、目の前に深刻な問題があるのに、それに気づかず安心しきっているという状況が最も質が悪い。問題に気づけば解決に向けて努力もできる

問題を解くにはそれを俯瞰できる、より高い次元の視点が必要だ。思考レベルを上げ、高い視点を得るにはどうすればよいか。今日の場合、答えは柳の木の下にあるような気がした

思考レベルを上げると腹が減ってくる。深い思考はラーメンとチャーハンに相当するエネルギーを消費する